五輪、W杯、WBC…相次ぐスポーツイベントの開催でアシックスとミズノが描いた“V字回復”の軌道
ナイキ、アディダス、プーマらの牙城を崩せるか
スポーツ用品市場に関して国内はいずれ人口減の影響を受けますが、全世界の成長率は年率3%以上、5%以上とも言われています。健康意識の高まりやスポーツ人口の増加が両社にとって追い風となるでしょう。既に海外売上の高いアシックスは欧米や高成長地域での拡大を見据えています。 対するミズノも27年3月期は2,900億円という売上高目標を掲げていますが、低い海外売上高比率がネックとなりそうです。認知度向上のためにスポーツ大会への積極的な投資を進めるとしており、欧州のサッカーリーグではユニフォームを提供するチーム数を増やそうとしています。また、「地味」な印象を払拭すべく、近年では海外アパレルブランドとのコラボ企画も行っています。 海外ではナイキ、アディダス、プーマと世界的企業が君臨していますが、日本のスポーツ界を支えた両社が海外でどこまで伸びるのか期待したいところです。 <TEXT/山口伸> 【山口伸】 経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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