「相撲に取り憑かれたように生きてきた」定年退職の立行司"最後の姿"に惜しみない拍手 花道で渡されたサプライズプレゼントに涙するファンも「これは泣く」
<大相撲九月場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館 大相撲秋場所を最後に日本相撲協会を定年退職する立行司の第38代木村庄之助(所属部屋:高田川)が最後の土俵に立った。国技館に集まった相撲ファンは惜しみない拍手を送り、花道でサプライズプレゼントを渡すシーンには「これは泣く」など多くの反響が寄せられた。 【映像】涙のサプライズプレゼントが渡される瞬間 今年1月の初場所で、行司最高位の木村庄之助を襲名。そして今場所の千秋楽開催日となった22日に65歳の誕生日を迎えた。場所前、インタビューに応じてくれた木村庄之助に「定年退職が近づいている今の気持ちは?」という質問をぶつけると、「相撲のない自分がどうなのかというのは考えたことがない。僕は小学校の頃から相撲、相撲で取り憑かれたように生きてきたから」と答えていた。 そんな木村庄之助にとって最後の取組となったのが、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)と大関・豊昇龍(立浪)の一番だ。木村庄之助はどこか感極まっているようにも見えたが、しっかり行司としての職務を全うした。花道から引き下がる際には、再び館内は大きな拍手に包まれ、サプライズプレゼントとして大きな花束が渡されていた。 1975年5月に15歳で高田川部屋に入門。行司人生を約50年間にわたって歩んできた。力士の邪魔にならないように振る舞うのが行司の役割だが、この日ばかりは確実に“ひとりの主役”となっていた。 相撲を愛するファンからは「お疲れ様でした!」「庄之助さん少し涙目 ゆっくり休んでください」「これは泣く花束」「泣くわこれ」「ありがとうございました!」など労いのコメントが続々と寄せられていた。 (ABEMA/大相撲チャンネル)
ABEMA TIMES編集部