「首相がこの場来るべきだ」 自民代議士会で不満の声、会場から拍手
「岸田総裁がこの場に来るべきだ」――。岸田内閣に対する不信任決議案の採決に先立ち20日開かれた自民党代議士会で、津島淳衆院議員(57)が岸田文雄首相の対応に苦言を呈する一幕があった。 【グラフでわかる】そもそも、岸田内閣の支持率は 津島氏は国会内の一室で開かれた代議士会で「内閣不信任案の否決という大事な場面に向かおうとする時に、私の率直な思いを申し上げる」と発言。首相が、政治資金規正法改正案の衆院通過前の代議士会にも出席しなかったと不満を示し、「誰かが言ってそういう場を設けてもらうのではなく、自らが求めて『皆さんにお話ししたい』『さまざまなご苦労をねぎらいたい』、そういう心からの思いを発すべきではないか」と語った。一部議員から「そうだ」との合いの手や拍手が起きた。 その後、津島氏は国会内で記者団に「組織が生まれ変わるためには健全な批判が大事だ」などと発言の意図を説明。首相が規正法改正を巡り公明党や日本維新の会との協議を経て自民案を修正したことについて「事後であっても、きちっと我々に対して説明すべきだ」と思いを語った。「事前に示し合わせたことはない。独断だ」とも語った。 津島氏は比例東北ブロック選出の当選4回で、茂木派に所属している。内閣支持率が低迷する中、党内では首相の退陣を求める声も地方組織を中心に出始めている。【川口峻、竹内望】