藤岡真威人、寄せられる“ヒーロー”への期待に全力で応えたい 『ウイングマン』変身ポーズは坂本浩一監督とブラッシュアップ
◆坂本浩一監督と変身ポーズをブラッシュアップ
あの『ウイングマン』が実写ドラマ化――発表と同時にネットには驚きと歓喜の声があふれた。さらに、主演を務めるのが藤岡弘、の長男・藤岡真威人、との続報にさらなる大きな反響が寄せられた。そんな期待の中、主人公・健太役を務める藤岡に話を聞くと、健太にも負けない真っすぐな“作品愛”“ヒーロー愛”を語ってくれた。 【写真】「悪!烈!ウイングマン!」変身ポーズを決める藤岡真威人 原作は、1983年~1985年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された、『電影少女』『I”s』で知られる漫画家・桂正和の連載デビュー作にして代表作。80年代の特撮ヒーローの影響を大きく受けた作風が男女問わず人気を集め、アニメ化・ゲーム化などさまざまなジャンルでファンを魅了し続けてきた。80年代の「週刊少年ジャンプ」に革命を起こした名作が、生誕40周年を記念して、人気キャスト×強力なスタッフ陣を迎え、満を持して実写ドラマ化される。 主人公の広野健太を演じるのは、本作が地上波連続ドラマ単独初主演となる藤岡真威人。ヒロインのアオイ役を加藤小夏、主人公・健太の高校に赴任してくるイケメン新任教師・北倉先生役を宮野真守が演じる。また、『仮面ライダーフォーゼ』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『ウルトラマンギンガS』といった3大特撮ヒーローのテレビ本編メイン監督と劇場版監督を全て担当するという偉業を達成した特撮アクションの第一人者・坂本浩一が本作の監督とアクション監督を務めることも話題だ。 ――『ウイングマン』生誕40周年を記念してのドラマ化。オファーを聞かれた時の感想は? 藤岡:驚きました! 原作は読んだことがなかったので調べたところ、80年代に「週刊少年ジャンプ」で大ヒットしたヒーロー作品だと知って。僕にとって変身するのは『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に続いて2回目なのですが、また新しいヒーローをやらせてもらえることがうれしかったです。 ヒーローに憧れているだけの普通の少年が、アオイという異次元世界から来た少女に出会い、自分のオリジナルのヒーローを描いたら、本当にヒーローになっちゃうという、ヒーローに憧れる僕たちの夢をまさに叶えたような展開から始まるんです。ヒーローになったのは姿だけで、中身としては実力が全然伴わず、大丈夫かな?ってドキドキするような始まりなんですけど、物語が進むにつれてヒーローらしく強くたくましくなっていくというストーリーが、今までの特撮やヒーローもので見たことがない、成長を応援したくなるような作品だなと思いました。 ――『ウイングマン』が実写化されるのは初めて。“初代”ウイングマン、“初代”健太を演じるお気持ちはいかがですか? 藤岡:まさか僕がやらせていただけるなんて、夢にも思わなかったです。ファンの方々もたくさんいらっしゃいますし、期待には全力で応えなきゃいけないなという思いと、初の単独主演の作品なので、そういう意味でもありがたいですし、全身全霊で臨みたいという思いでいっぱいでした。 ――健太を演じるにあたって、特に意識した点はどこでしょうか? 藤岡:原作では特撮オタクっぷりがすごくて、周りから変人扱いされてもなお、我がヒーロー愛を貫き続ける姿がいいな、かわいいなと思いました。実写版では高校生の設定なんですが、成長しても好きでい続けられるって、相当の愛や熱がないとそこまで好きにならないよなと感じましたね。 健太を演じるにあたって、僕もオタクにならないと、と思い、改めて『仮面ライダー1号』を見直したり、今まで触れてこなかったヒーローシリーズを見させていただいて、ヒーローっぽい動きやキメ台詞、ポーズなどを研究しました。きっと健太はヒーローを語っている時じゃない日常会話や学校生活の中でも、ついついヒーロー好きとしてのオタクっぽさが出ちゃっていると思うんですね。ドラマの中でもそんな雰囲気を出せたらいいなと、撮影前に頭にインプットして現場へ向かいました。 ――坂本浩一監督とはどんなお話をされましたか? 藤岡:健太っぽいアイデアがあればどんどんやってくれと言われました。アクションの大家でいらっしゃる監督なので、アクションシーンがたくさんあるのですが、その中で大事なのは変身シーンじゃないですか。ポーズの中でのキレや、いかにかっこよく見せるかと、桂先生の原作の漫画を開いて、ここはこう、ここはこうと監督と話し合いました。 ウイングマンの変身ポーズがくどいんです(笑)。(実際にやってみせながら)「悪!烈!ウイングマン!」とやるので、1ステップ1ステップをひとつひとつ決めて、鏡の前で一緒に見てもらいながら、こうだな、こうだなとブラッシュアップしていったのも思い出です。出来上がりを個人的にも楽しみにしていますし、ファンの方々にも楽しんでいただけるんじゃじゃないかなと思います。 ――先ほどポーズを決めてくださいましたが、体幹やポーズのキレが素晴らしかったです。 藤岡:ヒーローっぽい動きというのは撮影を通して染みついた感じがあります。どんどんクオリティというか、こうだなという感覚が研ぎ澄まされていって、僕自身も成長させていただきました。