プレーオフで悪夢の3連続OB 小斉平優和は初優勝を逃す
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 最終日(25日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇曇り(観衆9686人) 【画像】健闘をたたえ合う小斉平優和と香妻陣一朗 初優勝をかけて臨んだ香妻陣一朗とのプレーオフ。18番(パー5)の繰り返しで行われた2ホール目で、小斉平優和はティショットを4回打つ“悪夢”に見舞われた。グリーンオンに9打を要し、パーに収めた香妻に敗退。キャリア初のプレーオフは、プロ8年目の26歳にとって苦い記憶となった。 小斉平は4打差を追った最終ラウンドを7バーディ「65」で回り、通算19アンダーで首位をとらえてプレーオフへ。1ホール目は右バンカーからフェアウェイに刻み、115ydからの3打目を52度のウェッジでピン手前3mに乗せたが、打ち切れずにパーを分け合った。
続く2ホール目。再び1Wを振った1打目は右の林方向に曲がり、白杭の向こう側に。2度目、3度目と打ち直したティショットも右側のOBゾーンへ…。原因について、自身も「分からない」としか言葉が出ない突然の変調。会場には昨年11月に結婚した妻と、同年12月に生まれた和暖(よりは)ちゃんがいた。家族が見守る中での緊迫した優勝争いで、力が入りすぎたのか。「そうかもしれません」と視線を落とした。
まさかの決着に悔しさをにじませたが、スタート前には香妻に「今日は陣さん(香妻)に追いつきます」と話してティオフし、有言実行した。2位は自己最高の順位でもある。「この一週間、かなりいい準備ができたことで結果に繋がったんだと思う。これからまたしっかり準備してフジサンケイクラシック(29日開幕)に挑みたい」。確かな手ごたえと収穫を得て、再び優勝を目指す。(福岡県糸島市/石井操)