「殴り合いのゴルフ」でプロテストぎりぎり突破! 姉は国内3勝の20歳、4度目の挑戦で夢かなう…猫と笑顔も
◆女子ゴルフ 最終プロテスト 最終日(1日、茨城・大洗GC=6602ヤード、パー72、参加90人) 国内3勝の吉田優利(24)=エプソン=の妹で4度目受験の鈴(りん、20)が50位から出て5バーディー、2ボギーの69と伸ばし、通算4オーバーの19位で合格した。最終9番で起死回生のバーディーを奪い、ぎりぎりで圏内に滑り込んだ。70の寺岡沙弥香(22)が10アンダーでトップ通過。徳永歩(18)、都玲華(20)が2位。19位までの26人が合格者となった。 初日に7オーバーの90位と出遅れた吉田鈴は、決して諦めなかった。3日目を終えて合格圏内まで5打差。最終日は「バーディーとボギーの殴り合いのゴルフをしよう」と攻めた。10番から出て序盤に3バーディー。2ボギー後、2番でバーディーを奪い、最終9番を迎えた。残り159ヤードから6アイアンの第2打を5メートルに運び、バーディー。「めちゃめちゃ難しいラインだったが、決めて通れた」。ホールアウト後しばらくして吉報が舞い込み、喜んだ。 後続を待つ間は姉・優利とLINEで連絡を取り合った。千葉黎明高在学中を含めて、21、22年は最終で、昨年は2次で涙をのんだ。これまで、アマチュアとしてツアー31戦を経験。4度目の挑戦で晴れて正会員入りし「もうプロテストを受けなくて済む」と安どした。注目の姉妹プロ誕生となり「ゴルフ界、JLPGAツアーを盛り上げられる一員になりたい」と言葉に力を込めた。 (岩原 正幸) ◆最終プロテスト 今回の合格者26人は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)への入会日(12月1日)をもって正会員、つまり全員がツアープロとなる。合格者は19日からの1次QT(3会場)、最終QT(26~29日、静岡・葛城GC宇刈C)を経て、来季第1回リランキングまでのツアー優先出場権を争う(トップ合格の寺岡は最終から)。
報知新聞社