3位は吉住、2位は福田麻貴(3時のヒロイン)、1位は…「役者として期待する芸人ランキング」女性編ベスト10
■もう彼女には期待しかない 1位 ポジティブ封印、純朴から極悪への逡巡 ゆりやんレトリィバァ 今回の原稿を書くきっかけはNetflixの「極悪女王」。ダンプ松本役がすごくよかったんですわ。 ゆりやんはそもそも芸風がポジティブで、「ベビーシッター・ギン!」(NHK BSP)では新喜劇風味のヒロインだったし、「持続可能な恋ですか?」(TBS)でもポジティブ思考の人気インストラクター役、「FM999」(WOWOW)でもまゆげが個性的な女子として、世間体に唾を吐きながらも前向きに「かわいい」を追求する歌をほがらかに歌っていた。つまり、芸風そのままの印象もあって、何かひねりがほしいと思っていた。 そこにきて、ダンプ松本役。苦悩と絶望を糧に、不本意ながらも悪役レスラーの道を進む、ひとりの健気な女性を見事に演じきったのである。期待しかないの、今後のゆりやんの役者起用に。 女性芸人でもドラマで末永く活躍できる人が増えますよう。12月放送の「女芸人NO.1決定戦THE W2024」をチェックして、未来のピン子を待つことにする。 ---------- 吉田 潮(よしだ・うしお) ライター 1972年生まれ。千葉県船橋市出身。法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。2010年4月より『週刊新潮』にて「TVふうーん録」の連載開始。2016年9月より東京新聞の放送芸能欄のコラム「風向計」の連載開始。テレビ「週刊フジテレビ批評」「Live News イット!」(ともにフジテレビ)のコメンテーターもたまに務める。 ----------
ライター 吉田 潮