「ホテル造るならバス寄せも造れ!」逆ギレする運転手 深刻な観光バスの“路駐” 大混雑の京都で警察が一斉指導
■駐車場が離れたところにしかないため止めに行く時間がないという
なぜ駐車場に止めないのだろうか。 バス運転手:(Q.駐車場に止めるよう市と警察が推奨しているが?) 駐車場まで離れているんで。すぐ1時間ぐらいで観光は終わってしまうので、行っている間に時間がたってしまう。 大型車の駐車場は、東山や二条城などの観光地周辺にあるため、止めに行く時間がないと言う。 烏丸通で長時間駐車していたツアーも企画しているバス会社に聞いてみると… バス会社:うちは1時間以上かかる用事のときは駐車場に置くよう教育している。住民から会社に苦情の電話がくるので。 バス会社: (Q.かなり長時間止まっていましたよ?)ドライバーの判断で、止めたままになることもある。渋滞が多いから駐車場に入れて戻る時間がないこともある。四条通は大型バスが通行禁止だから、烏丸通を通って止めるしかない。 京都市は四条通と河原町通の一部で大型バスの通行を禁止しているため、周辺の御池通、烏丸通、五条通に路上駐車が集中するようだ。 さらにこんな話も… バス会社:インバウンド客が、約束の時間に来ないことがある。こっちは、遅刻すると怒られるので、時間に余裕をもって行って待つしかない。この問題は難儀なんです。
■「ここに許可しちゃだめよホテル。ホテル造る場合はバス寄せ造れ」
警察は、5月28日から3日間取り締まりを行い、46台のバスを指導した。 指導を受けた運転手からは、こんな本音も… 警察官:長時間止められると、どうしても交通の妨げになるんで。 バズ運転手:京都市もさ、こういうところに許可しちゃだめよ、ホテル。烏丸とか。ほんでいつも怒られるんだよ、こっちが。(ホテル)造る場合はさ、バス寄せ造れって。 京都府警察本部 交通指導課 高田紘嗣課長補佐:バスの事業者ももちろんですけど、ツアーを企画する旅行会社など、関連する業界の方全体で、この問題を考えていただいて、違法な駐停車がなくなるようにしていただけたらと考えております。 京都市によると、ことし3月、路上駐車を繰り返すなどしたバス会社76社に警告文を送付し、さらにバス会社にツアーを委託している旅行会社に対しては、組合を通して周知を図っているということだ。しかし、組合に加盟していない事業者もあり、路上駐車と取り締まりのいたちごっこはまだ続きそうだ。