人気急上昇中のキャンピングカーベース「デュカト」が特に注目を集めるワケ
ポップアップルーフとは、停車中に展開することで、就寝スペースとなるいわばテント的な装備のこと。走行中はルーフ内に収納できることで、安定した走行性能も発揮する。しかも、トリノのポップアップルーフは電動タイプで、室内にあるスイッチで操作可能。展開や収納といった作業を楽に行うことができる。 一方、室内は、セカンドシートに、快適な座り心地を味わえるキャプテンシートを採用。左右の間隔を開けることで、運転席から室内後方へのウォークスルーも楽にできる。また、セカンドシート前にはテーブルを設置し、運転席と助手席を180度回転させることでダイネットにすることが可能。
さらに室内後方にもサードシートを設置し(運転中の着座は不可)、ダイネットにできるツインダイネット方式を採用する。なお、リアのダイネットはベッドにも展開できるため、ポップアップルーフと合わせて計4名の就寝が可能。室内最後方にはキッチンなども装備することで、利便性が高く、快適なクルマ旅を楽しめる。なお、価格(税込み)は、フロアマットや電動ポップアップルーフなどのオプションを備えた展示車の場合で、1693万9840円だ。
■海外製モデルと真っ向勝負 従来、デュカトをベースとするキャンピングカーは、前述のとおり、海外製の輸入車が主流だった。スロベニアのアドリア、ドイツのデスレフなど、日本にもさまざまなメーカーが手がけたモデルが今も販売されており、いずれもプレミアムなキャンピングカーとして多くの愛好家にとって憧れの存在となっている。 ここで紹介したような国産のデュカト・キャンピングカーが、そうした海外製モデルにどう対抗するのかも今後注目。日本ユーザーの嗜好や使い方をよく知る国産メーカーの技術力が、これから試されるときだといえる。
平塚 直樹 :ライター&エディター