「うまく言語化できない」瞬時に解決、すごいコツ 「説明下手すぎ問題」の原因は、“型”の意識不足
「数字に弱く、論理的に考えられない」 「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」 「魅力的なプレゼンができない」 これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。 【写真】仕事ができる人はみな、数学的! 今回は「言語化」について取り上げ、わかりやすい話の組み立て方を紹介する。
■新入社員がこっそり教えてくれた本音 先日、入社1年目の新入社員を対象とした、ビジネス数字力の強化を目的とした研修に講師として登壇しました。私はこの研修の参加者に、「先輩や上司に改善してほしいこと」を尋ねてみました。 6月といえば、研修期間を終えて現場に配属され、先輩や上司とコミュニケーションをとるようになる時期です。読者の皆様の中には、配属されてすぐの新人にそのようなことを尋ねることに違和感を持つ方もいるかもしれません。
しかし私は貴重な情報を得るためにとても有効だと思っています。なぜなら、まだビジネス経験のない彼らが、入社して間もないにもかかわらず先輩に改善が必要と感じるということは、それは「致命的なこと」「早急に修正すべきこと」である可能性が高いからです。 実際に聞いたさまざまなご意見の中で、特に目立ったのが次のようなものでした。 「もう少し話を組み立てて説明してほしい」 なかなか手厳しいですね。先輩社員からすれば、極めて生意気なコメントに聞こえることでしょう。その気持ちはよくわかります。しかし一方で私の感想は、「やはりそうですよね」です。
これまで2万人以上のビジネスパーソンと教育研修の現場でお会いしてきましたが、現代のビジネスパーソンの説明スキルの低さは深刻です。 昨今、「言語化」という言葉はホットワードになっています。言語化とは説明できる状態にすることです。組み立てて話すことができないことは、言語化スキルの欠如を物語っているのです。 そこで今回はこの「組み立てて話す」というキーワードに焦点を絞り、私が指導現場で伝えているエッセンスを要約してお伝えすることにいたします。