「這い上がれよ」不振であえぐ楽天・伊藤裕季也選手を救ったのは三木肇新監督の一言「自分の使い方とかモチベーションとか言っている立場じゃない」と気づかされた【ヒーローインタビュー】
今回のヒーローは、楽天イーグルス・伊藤裕季也選手。終盤、CS進出をかけた大事な試合で活躍しましたが、前半は2軍落ちを経験するなど決して順風満帆なシーズンではありませんでした。不振あえぐ中、伊藤選手を救ったある人物の言葉とは…。 【写真を見る】「這い上がれよ」不振であえぐ楽天・伊藤裕季也選手を救ったのは三木肇新監督の一言「自分の使い方とかモチベーションとか言っている立場じゃない」と気づかされた【ヒーローインタビュー】 ■人生初めてのサヨナラ 今年9月17日、対ロッテ戦。 実況: 「投げたストレート。打った良い当たり。セカンドランナーがサードを回った!ホームスクロスプレー。ホームイン!イーグルス伊藤裕季也、サヨナラタイムリーヒット。5対4。逆転サヨナラ」 楽天 伊藤裕季也選手: 人生初めてのサヨナラ安打だったので、ただただ嬉しいっていう以外、何もなかったです。 シーズン後半、CS進出をかけた大事な試合で躍動。多くのファンの心を掴みました。 ファン: 「印象に残ったのは、伊藤裕季也選手がサヨナラを打った時ですね。感動しました」 「1本打ったら逆転するところで初球から打っていたので盛り上がりが急に来た」 「2軍から1軍に上がってきて打ってくれるだろうと思って期待していて、打ってくれたので大盛り上がりでした」 ■一打サヨナラの場面での代打について 楽天 伊藤裕季也選手: あの日は打席の前の準備段階での気構えっていうのが、 今までの代打とはちょっと違うのがあった。今までは1打席しかないので、ポジティブな感情では入れてなかったんですけど、あの時は気持ちの整理できていて、ポジティブというか逆に“ここで打てばヒーローだ”という 前向きな気持ちで打席に入りました。 初球を振り抜いた打球はセンター前へ。サヨナラ勝利に球場が歓喜に包まれるなか、ひとり様子が違ったのが渡辺翔太投手。 直前に1点を勝ち越され責任を感じていたゆえの涙でしたが、伊藤選手の一振りが後輩の気持ちをも救いました。 楽天 伊藤裕季也選手: すごく気持ちがわかるというか。それこそ小郷選手も去年(ミスを救われた)試合後に泣いたっていたが、それだけ真剣に向き合っているからこその姿だと思う。 あのまま“もし負けていたら”と考えると渡辺投手の今後の野球人生にも影響してくるというか…。大袈裟な話ですけど、そういうのも考えると、本当に打ててよかった。僕はいつも ミスして救われる側だったので、誰かを救えてよかったなっていう気持ちもありました。
【関連記事】
- 「今江前監督からどうだって言ってもらったのが一番」リリーフ転向決断の楽天・藤平尚真投手は侍ジャパンにも初選出 岸孝之投手を憧れる理由「岸さんがパッと現れてチームに勝ちを持ってきてくれる」【ヒーローインタビュー】
- 「誰かのために戦う選手は強い」オリックス・ドラフト1位『麦谷祐介選手』関東強豪高校に馴染めず中退 その挫折から麦谷選手を救った転校先の恩師の存在【ヒーローインタビュー】
- 「9回よりも8回・7回・6回だ」楽天・則本昂大投手がクローザーに転向し気づかされた『1点も取られてはいけない中継ぎのプレッシャー』ブルペン仲間たちへの思い【ヒーローインタビュー】
- 『明日は我が身』いまや投手陣の核 楽天・鈴木翔天投手が肝に銘じる言葉 そのワケは「人のことをさげすむと自分に返ってくる気がする」【ヒーローインタビュー】
- 「結果残さないと、マジでテレビの仕事がないっすね」楽天・鈴木大地選手プロ13年目のベテランがぶっちゃけた本音とは サヨナラ打秘話も…【ヒーローインタビュー】