法政大学アイスホッケー部、「四冠達成」を成し遂げ、名門復活目指す
~けがは治ったのでチームに貢献して勝ちたい(副主将・#88山村旭飛)
副主将の山村旭飛は北海道釧路市出身だが、IHをするために埼玉栄高へ入学。大学2年時にはヒザの重傷(内側側副靭帯断裂、内側半月板損傷)を克服した不死鳥のような男だ。 「地元に実業団・日本製紙クレインズ(当時)があって、『将来は自分もこういう舞台でやる』と思っていた。高校時代に法政大の試合を見て雰囲気がスゴく良く感じました。真剣に勝ちを目指しながらも楽しそうにやっている。ここならIHを楽しみながら上手くなれると思いました」 「高校から寮生活だったので最初から楽しかったです。寮にウエイトルームが隣接していて医療設備も充実している。選手生命に影響しそうな大けがから復活できたのも法政大だったからだと思います。本当に感謝しているし来て良かったです」 けがという大きな逆境を経験した山村だけに現実を冷静に捉えている部分もあるが、「四冠の可能性は低くない」と語る。 「四冠を本気で目指しているし可能だと思います。大学1年の時は他大学にスター選手が多かったので難しいと感じました。でも今はどこの学校も実力が変わらないと感じる。だから全ての試合が大事で落とせないです」
~アイスホッケーに熱い気持ちの選手が多いので結果も必ず出る(副主将・#44床勇大可)
もう1人の副主将・床勇大可はIH界のサラブレットとも言える。父・泰則と2人の姉・亜矢可(アヤカ)、秦留可(ハルカ)が揃って日本代表経験者。床本人も世代別代表に加え、フル代表にも選出されたことがある。 「今は大学頂点に立つことだけ考えています。僕たちの代は熱い選手が多く、常に考えてプレーしているので期待できるはず。今年は他校と差がないと感じます。僅差の戦いになると思うので、相手を意識せずに自分たちの最善のプレーをしたいです」 試合前から一人離れて黙々とストレッチする姿が印象的だった。氷に乗った時に最高のパフォーマンスができればチームの力になれると信じている。 「練習や試合には常に100%で臨みたいので、周囲を気にせず自分のペースを守っています。でも普段の生活では仲間たちと話したりするのが好きです。プレー中は感情的になることもありますが、そういった僕のことも理解してくれて感謝しています」 「家族が日本代表経験者ばかりなので、相手チームがそういう部分で試合中に口撃してきたこともあります。でも代表に選ばれてからは気ならなくなった。成長している実感もあるのでプレーに集中してチームに貢献したいです」