ユベントスとミラン、どちらの「路線変更」に理があるのか?
極めてドラスティックな路線の転換と言うしかない。
C・ロナウド(右)に続いて、同じオーバー30のボヌッチ(左)もスカッドに加えたユーベ。悲願のCL制覇を叶えるため、完成されたビッグネーム獲得という大きな路線変更に舵を切った。(C)Getty Images
目先の勝利を掴み取るために経験と実績に重きを置いたユベントスか。数年先の未来を見据えた陣容再編に舵を切ったミランか。是非が問われるのは従来の強化指針を引っ繰り返した、とりわけ前者のまさかの路線転換だ。(文:マウリツィオ・クロゼッティ・訳:片野道郎 2018年8月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― ユベントスとACミランの今夏を特徴づけているのが、大きな路線転換だ。数年先の未来に照準を合わせ、伸びしろを残す若いタレントを狙ってきたユーベは、従来のそうした補強戦略を棚上げし、目先の勝利をもたらしてくれる“オーバー30”の即戦力にターゲットを切り替えた。 その一方でミランは、チャンピオンズ・リーグ(CL)への復帰を目指した昨夏の大型補強から、数年後を見据えた強化に舵を切っている。なお、30歳のゴン
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