112年続く日本最古の遊園地「ひらかたパーク」はUSJよりオモロイわ~
「年間来園者100万人達成できなかったらさようなら」キャンペーン
翌年、2014(平成26)年には「超ひらパー兄さん」が「ひらパー」の園長に就任。それと共に責任も増し、「年間来園者数が100万人に達しなければ園長解任」という企画を打ち出す。来園者が100万人に達することなく園長解任になれば、タレント活動にも影響が及ぶのではと危惧されるも、岡田園長効果で、2014年度は見事に、来園者数100万人を突破した。 また、岡田園長の「超ひらパー兄さん」のプロモーションでは、「ひらパー」に行って、実際に体験してみたくなるような企画を次々と打ち出した。岡田さんの目をプリントしたアイマスクをしてコースターに乗り、恐怖感を倍増させる「目隠しライド」や、清涼剤を首に塗ることで体感速度とスリルが少しだけアップした気になる「スースーライド」などで、多くの来園者を集めることに成功している。 他にも、岡田さんが主演した映画や大河ドラマのタイトルやキャッチコピーなどをパロディ化したポスターなどを制作。園内にある「園長資料室」には、これらの歴代ポスターが展示されている。小杉さんの「ひらパー兄さん」以上に振り切った内容で、見ていると時間を忘れてしまうほどだ。 岡田さんの「超ひらパー兄さん」が誕生して今年で11周年を迎えるが、新型コロナウイルスの影響を受けた2020、2021年度を除いては入園者100万人越えを維持している。
地域密着を第一に、全世代向けの遊園地
「ひらパー」を運営する株式会社京阪レジャーサービス、ひらかたパーク事業部の山田有紗さんは言う。 「『ひらパー』は、京阪電車の旅客を誘致するために作った遊園地で、沿線に暮らす地元の皆様に楽しんでもらえる、地域密着型の運営を大切に考えています。テーマパークにはテーマがありますが、『ひらパー』はテーマがないことが強みです。小さなお子様連れのファミリー、カップル、学生、お年寄りと、どの年代の方でも楽しんでいただける、そしてひとりでも行きたくなる遊園地を目指しています」 絶叫系のアトラクションもある一方で、バラ園をゆっくり散策できたりもする。お弁当を持ち込んで、ゴザを敷いて食べることもできるし、園内でBBQも楽しめる。また、フォトスポットや推しカラーのグッズ販売など、推し活を応援する企画があったり、ウェディングフォトロケーションサービスなども行っている。最近では、Vチューバーとのコラボイベントやロックフェスを開催するなど、ありとあらゆるエンターテインメントが楽しめる遊園地だ。 テーマに沿った世界観を楽しむテーマパークに対し、テーマはないけれど、小さいお子さんからお年寄りまで様々な楽しみ方ができる「ひらパー」。地元での愛され度はナンバーワンの、ふざけているようで大真面目な、大阪ならではの懐の深さを持つ「ひらパー」は、今日も進化を続けている。 ********************* ひらかたパーク 〒573-0054 大阪府枚方市枚方公園町1-1 電話 0570-016-855 https://www.hirakatapark.co.jp/
関真弓