友人の「結婚式費用」が「黒字」になったそうです。工夫次第で収支をプラスにできると言っていましたが、本当に可能なのでしょうか?
結婚式の費用を「黒字」にできた、という話を聞くことがあります。結婚式費用の黒字化を実現するためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。 本記事では、結婚式費用の基本的な仕組みや、黒字化を目指すための具体的な工夫について解説します。費用だけにとらわれず、新郎新婦が満足できる結婚式にするための考え方についても解説しますので、参考にしてください。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
結婚式にかかる費用
カネとホンネ調査研究所が行った「結婚式にかかる費用についてのアンケート」によると、結婚式にかかった費用の割合は表1の通りです。
※カネとホンネ調査研究所「結婚式にかかる費用ついてのアンケート」を基に筆者作成 表1より、結婚式にかかった費用の割合は、300万~399万円が30.4%で最も多いことが分かります。
結婚式費用の仕組みと収支の考え方
結婚式には、以下のような費用がかかります。 ・挙式料 ・会場費 ・料理代 ・装飾費 ・引き出物費 これらの費用を賄うために、新郎新婦はゲストからの「ご祝儀」に頼ることが一般的です。ご祝儀の相場は、相手との関係性にもよりますが、友人や同僚の場合は3万円、親族の場合は8万円程度が相場となるようです。 結婚式の費用を黒字にするには、ご祝儀の額が結婚式の総費用を超える必要があります。しかし、ご祝儀だけでは、すべての費用を賄いきれないケースも多いようです。 カネとホンネ調査研究所が行った前述のアンケートによると、ご祝儀の平均は122万1000円となっています。 結婚式の費用が300万円かかった場合、約180万円は赤字となってしまうため、ご祝儀だけでの黒字化は難しい可能性があるでしょう。
結婚式費用の黒字化を目指すための2つの工夫
結婚式を黒字にするためには、以下の方法が考えられます。 ・招待人数の調整をする ・演出を控えめにする それぞれの内容について、解説します。 ■招待人数の調整 ご祝儀で結婚式の費用をカバーするためには、招待する人数を調整することがポイントです。 例えば、親しい友人や家族のみに絞るなどの方法が考えられます。人数が絞られれば、会場費やゲスト用の控室使用料がおさえられる可能性があります。 ■演出を控えめにする 結婚式の演出には、音楽、照明、映像などが使われ、それぞれに費用がかかります。例えば、音響や照明にかかる費用は6万円程度、BGM編集料は4万円程度、映像を使った余興や演出では総額で11万円程度が相場となるでしょう。 オープニングやエンディング用の演出ビデオをプロに依頼すると、さらに5万~20万円が必要になる場合もあります。 演出をシンプルにすると費用をおさえられますが、派手な演出を期待しているゲストには、少し物足りなく感じるかもしれません。ゲストに喜んでもらえるように、演出と節約のバランスを工夫しましょう。