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「僕、いらないんじゃない?」ーーテレビから離れたヒロシ48歳、「ネガキャラ」の覚醒

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計算をしていたわけではない

ヒロシは多くの顔を持つ。芸人であり、個人事務所を立ち上げ、カフェを手掛け、YouTuberとしてキャンプ動画を配信する。過去には地下アイドルのプロデュースをしようとしたこともあった。 計算をしていたわけではない、と本人は言う。「たまたま」「偶然」。その口からは、何度もこの言葉がこぼれた。 「いろいろやってみたうちの一つが、たまたま当たったという感じなんです。ただキャンプがしたい。動画を撮ってみたらどうだろうと思って、やってみた。そこにYouTubeという媒体があったから、配信した。そのキャンプ動画も、全然狙ってなかったんですけど『音が静かで癒される』とかって評価されて」 やがて、ヒロシのなかで、確実にこれは行ける、と実感する出来事が起こる。 「TV局の人が、僕のYouTubeを番組で流させてくれ、と依頼してきたんですよ。僕の動画なんて、企画、出演、撮影、AD、編集まで全部一人。それを求められた。どっちが優れているとかじゃないですけど、対等な媒体ができたんだなって。今は、誰でも自分のTV局を持つことができるんですよ。新しい時代が来たんだ、これは変わるぞ、と思いました。YouTubeに限らず、きっとまたいろんな媒体が出ると思うんですよね。そしたら、そっちに移行すればいいし。僕、今48歳なんですけど、そういうのをちょっと早めに実感できて良かったなと思ってますよ」 ヒロシは自身の性格を「性格はネガティブだが、行動はポジティブ」と分析する。 「ラッキーなんですよね。まず、お笑い芸人で売れると思ってなかった。基本的に、お笑いって売れない、一か八かの世界なんで。TVに出なくなっても、好きなキャンプをやりながら、なんとなく食えてて、仕事になっている。性格はネガティブなくせに、ポジティブに行動するときがあるんですよ。我ながら、不思議な性格しているな、と思いますよ」

プラスの種を撒かないと、何も始まんない

コロナ禍の下、孤独を強めている人たちが増えている。芸人として、ソロキャンパーとして「一人」を極めてきたヒロシから、今、そんな人たちに何か伝えるとしたら? 「金持ちにも貧乏人にも、唯一平等なのは、時間。それ、でかい財産なんです。若い人たちには特にですけど、家にずっといる時間があったら、勉強でも、何でも、取り組んだらいいと思う。ネットがあれば、さまざまな教材が手に入りますよね。好きなことをするのって、頑張りも必要だと思うんです。だけど、好きだから、あまり苦にならないんですよね。そういう何かを見つける時間に充てたらいいんじゃないかなと思います」 暇を持て余して、ネットで独自の正義を振りかざし、悪口を書き回る人もいる。貴重な時間を無駄遣いしているなあ、とヒロシはため息をつく。 「そんなことに自分のパワーを持っていくくらいなら、ライターを目指したら?と言いたいですね。 人を妬んで生きていくよりも、何かプラスになる行動に集中した方がいい。同じ悪口を書くなら、悪口ブログを作ったっていいし。プラスの種を撒かないと、何も始まんないですよ」

ヒロシ

1972年1月23日、熊本県出身。九州産業大学卒業。1995年、福岡で「ベイビーズ」を結成。上京後、解散。食つなぐ為ホストをしながら、ネタを書き溜め、その時期に「ヒロシ」が誕生。その他には、執筆活動など、幅広い分野で活躍。ソロキャンプ動画の自身が撮影編集を行うYouTube「ヒロシちゃんねる」の登録者数は67万人以上。レギュラー出演は『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』(BS朝日)『ヒロシのひとりキャンプのススメ』(KAB)。2020年7月頃には自身初のキャンプ本『ヒロシのソロキャンプ』も発売予定。