レイカーズGMがドラフトでブロニー指名の理由を明かす「献身的に努力する若者」
リーグの未来を占う「NBAドラフト2024」が開催され、今年はフランス勢の上位独占に大きな注目が集まったが、話題の中心となっていたブロニー・ジェームズは2巡目の全体55位でロサンゼルス・レイカーズに指名された。 先天性の心疾患が見つかり、大学がデビューが遅れ、下馬評では「大学に戻るべき」という意見がほとんどだった中、ブロニーはライバルがひしめくドラフトコンバインで選手としての価値を証明し、とてつもないプレッシャーを跳ね除けて夢の切符を手にした。 レブロン・ジェームズという偉大な父が在籍する球団で、親子での共演を果たすことになるジェームズ一家だが、ロブ・ペリンカGMは歴史的快挙を理解する一方で、ブロニーを指名した理由を以下のように説明している。 「まず第一に、ブロニーは素晴らしい人格者です。そして第二に、彼は献身的に努力する若者でもあります。これはレイカーズが選手をドラフトし、チームの成長の中心に迎える際に求める素質であります」 「彼は我々とのワークアウトで素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。我々は建物内で共にランチをし、お互いを理解するために1時間ほど会話もしました。そのわずかな時間でも、彼が人格者であることは明確になりました。彼の労働倫理は我々全員が実感しています。バスケットボールをプレーする機会に対してショートカットを求めたり、特権を期待するようなこともありません。彼は55位指名を受けるために、全てのことに努力を惜しまず取り組んできたのです」 ブロニーは、堅実でセルフィッシュとは無縁なゲームコントロールと、献身的で足捌きのよいディフェンスが魅力で、3ポイントにも期待できる選手。現代のNBAは3&Dの需要が高く、運動能力にも定評があるため、着実に成長できれば必ず自分の居場所を見つけることができるだろう。 また、道のりは違えど、リーグにはドリュー・ホリデーやカイル・ラウリーのように大学時代にはお世辞にもスタープレーヤーとは言えなかった選手が大成している実例が多数存在する。偉大な父親を持ちながらもその影響力や知名度に驕ることなく、これまでのように淡々とバスケットボールに向き合う姿勢があれば、未来は決して悲観的なものにはならないはずだ。 遂に父と同じプロの舞台へと足を踏み入れるブロニー。まずは、7月8日(現地時間7日)よりサンフランシスコで開催されるサマーリーグが試金石となる。 文=Meiji
BASKETBALL KING