ブラジル中銀総裁、インフレ予測は今後改善する-スワップ金利低下
(ブルームバーグ): ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は27日、消費者物価予測は改善するだろうと表明した。数時間前に公表されたエコノミストの2024-26年インフレ予測は当局の目標をさらに上回る水準に上方修正されていた。
カンポス・ネト総裁はイベントで、「最近のノイズ」によって消費者物価予想が再び上昇したが、時間とともに安定し、改善に向かうはずだとし、「楽観的になれるだろう」と述べた。
また、今月の金融政策決定で意見が分かれたことについて、テクニカルなものだったことを市場はいずれ理解するだろうと指摘した。27年1月に満期を迎えるスワップ金利は12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。
ブラジル中銀、0.25ポイント利下げ-金融緩和のペース落とす
国内投資家は中銀が3%のインフレ目標にコミットしているかを試している。6月の緩和サイクル休止が大方のトレーダーの予想だ。
カンポス・ネト総裁はインフレ期待がシフトした要因として、世界経済の変化、国内財政政策巡る懸念、同総裁の任期満了後に誰が次期総裁に就任するかを巡る不安、ブラジル南部の歴史的な洪水に起因する新たな不確実性などを挙げた。
27日発表された週間中銀エコノミスト調査によると、24年末と25年末のインフレ予測は3.86%と3.75%と、従来の3.8%と3.74%から上昇した。1年近く3.5%で安定していた2026年12月の予測も3.58%に引き上げられた。
原題:Brazil Central Bank Chief Says Inflation Forecasts Will Improve(抜粋)
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Maria Eloisa Capurro, Barbara Nascimento