給料の高い会社は「投資でも"優等生"なのか」検証してみた
平均給与の高い企業に絞って投資すれば、好パフォーマンスが得られるのか。実際に検証してみた(写真:ururu/PIXTA)
近年、企業経営において「サステイナブル経営」が注目されています。サステイナブルは「持続可能」、つまり「遠い将来に向けて続けていく」という意味になります。ですので、サステイナブル経営は「自社の企業活動を、遠い将来に向けて続けていくための経営」です。 そして、このサステイナブル経営を実現していくには、従業員の技術、能力や仕事への意欲を高めていく必要があります。近年は、こうした“従業員の技術・能力や仕事への意欲”のことを「人的資本」と呼びます。 昨年6月に政府が「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ」(骨太方針2022)を策定しました。その中の取り組みの1つに、人的資本投資として2024年度まで3年間に4000億円規模の施策パッケージを講じ、働く人が自らの意思でスキルアップし、デジタルなど成長分野への移動を支援していく、というものがありました。 このように政策面から人的資本の形成が促される中で、企業側も人的資本をどのように高めていくかが課題となっています。そして、企業経営の評価軸だけでなく、投資家の銘柄選別の基準としても「人的資本」が注目されています。
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吉野 貴晶