暗号資産に友好的なロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が大統領選撤退、トランプ氏支持を表明
暗号資産推進派トランプ氏とハリス氏の一騎打ちへ
また、暗号資産(仮想通貨)セクターからすれば、ケネディ氏はトランプ氏にこの業界を受け入れるよう売り込む必要はない。トランプ氏はその点ではすでに、先を行っているからだ。 ケネディ氏がトランプ氏への支持を表明する一方、トランプ氏は今週、選挙運動から一転して、暗号資産における新たなファミリービジネスである「The Defiant Ones」という名の分散型金融(DeFi)プラットフォームの宣伝に力を入れたが、その詳細はまだ明らかになっていない。 トランプ氏は長い間、暗号資産に懐疑的だったが、大統領の職を去った後、ブランド化されたノン・ファンジブル・トークン(NFT)のリリースで数百万ドルを稼ぎ始め、最近ではデジタル資産推進者として名乗りを上げている。 アリゾナ州などでは、ケネディ候補の不在により、11月の選挙は二大政党候補の一騎打ちとなる。ただしケネディ氏は、激戦州以外では投票用紙に名前を残し、票を獲得することを望んでいると語った。 これまでのところ、全米の世論調査では、ハリス氏がトランプ氏に対してわずかながら優位を保っている可能性が示唆されているが、その差は微々たるものだ。 一方、ハリス氏の暗号資産に対する姿勢は不明のままである。彼女の陣営は主要な政策ポジションを明らかにしていないが、ある側近は今週、ハリス氏が「新興テクノロジーやその種の業界が成長を続けられるような政策を支持していく」と述べ、暗号資産業界がルールの整備を求めていることを認めた。 ケネディ氏は、トランプ氏に支持を投じることは、ウクライナ戦争、子どもの健康問題、言論の自由に対する制約など、いくつかの問題で意見が一致していることを基準にした、それでも「胸を締め付けられるような」決断だったと語った。ケネディ氏は今後、トランプ氏の選挙運動に参加する。 「これが自分のやるべきことだという確信がある。そしてその確信が、私の心に平安を与えてくれている」と、ケネディ氏は語った。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(Shutterstock/CoinDesk)|原文:Crypto Friendly RFK Jr. Drops White House Hunt, Will Lend Kennedy Name to Trump
CoinDesk Japan 編集部