「余命わずかな妹…」自分の「夢」を見失っていた姉が、妹の「願い」を叶えるため再び立ち上がる姿に感動しかない!【作者に聞く】
自分の進路を真剣に考え始める高校時代は、多くの人にとって「自分が本当にやりたいこと」と「現実」のはざまで葛藤する初めての経験ではないだろうか。腹ぺこ ららばい(@harapekoLullaby)さんの漫画「夢見る四葉」は、女子高校生が将来の夢に葛藤する心情をリアルに描き、読者からさまざまな反響が寄せられた。本作について、作者の腹ぺこ ららばいさんに話を聞いた。 【漫画】本編を読む ■「物理的な豊さや成功だけが幸せだという風潮に反論したいと思ったのがきっかけです」 イラストレーターを志しながらも自分の“才能のなさ”に気づき、現実の厳しさを嫌というほど思い知らされてきた幸。ある時彼女は、病に冒され余命わずかな状態ながら「未来」への希望を語る妹・夢見に辛く当たってしまう。夢見の容態が急変する中、幸が夢見のため必死に「嘘をつく」姿には、多くの読者から感動の声が相次いだ。 本作を描いた経緯について、腹ぺこ ららばいさんは「現代は物理的な豊さや成功だけが幸せだと考えている人が多いと思い、『決してそんなことはない』と反論したいと思ったのがきっかけです」と、幸せのあり方について描いたことを明かす。 幸の悩みに共感する読者も多かったが、腹ぺこ ららばいさん自身もそうした経験があったのか尋ねると、「主人公の悩みは、まさしく当時の自分そのものを描いています。同じように悩んでいる人たちに、この作品が届いてくれたらなと思っています」と告白。だからこそ、多くの読者の心を射抜く作品となったのかもしれない。 取材協力:腹ぺこ ららばい(@harapekoLullaby)