不登校は「大人の無理解が原因」、不登校の子どもと親がトーキョーコーヒーに集まる訳
大人も子どもも真剣に遊び、疲れたら休憩
「トーキョーコーヒー」の主宰者になるのは、至ってシンプルだ。研修動画を視聴すると主宰者としてのライセンスが付与され、活動を開始することができる(研修費とライセンス付与費合わせて3万円)。 その後は事務局主催のカンファレンスに参加し、吉田田氏の講演を聞いたり他の主宰者とともに場づくりや教育について学んだりするスタイルだ。 動画研修にある教育や子どもへの接し方などを理解し、主宰者がモチベーション高く楽しく活動できれば、活動頻度や内容、参加費などは主宰者が自由に決めることができる。 「主宰者になることへのハードルの低さが、『トーキョーコーヒー』にジョインするきっかけの1つになりました」というのは、「トーキョーコーヒー 立川」主宰で、「こども王子ベジ」という通称で活動する浅野暁彦氏だ。 「とにかく子どもが大好き」という浅野氏は、放課後等デイサービスに勤務後、現在はフリーランスのベビー、チャイルドシッターとして活動している。 「『トーキョーコーヒー八王子』で開催した流しそうめんの会や、吉田田さんとのトークライブのときにたまたまチャイルドシッターとしてサポートさせていただいたことをきっかけに『自分も主宰者になってみたい』と。吉田田さんからも『やってみたらいいやん』とお言葉をいただき、2023年の夏から活動を始めました」 この日は、多摩川緑地・立川市民運動場の一角に数組の親子が集まり、「タッグタッグこんにちは」というイベントを開催。子どもも大人も皆がプレーヤーとなり、さまざまなタッグを組んで体を動かすゲームで楽しむ。 大人も子どもも真剣に遊び、疲れたら休憩。お菓子を食べながら、皆で学校のことや子育てのことをあれこれ話す。最後は、おにごっこや、子どもたちがこの日の遊びを通して考えた「オリジナル玉入れゲーム」を皆で楽しんで終了。主宰者の浅野氏が自ら活動を楽しむ姿が参加者に伝播し、和気あいあいとした空気が印象的だった。 「今の時代に必要なのは、このようなゆるやかなコミュニティだと思うんです。開かれた場所で大人も子どももくつろぎ、つながり、助け合って、学び合う。全部ひっくるめて楽しんでしまえばいい」という浅野氏。 「『トーキョーコーヒー』は、全国に仲間がいて情報共有ができるのも、大きな安心感がありますね。これまで外遊びの活動を中心に行ってきましたが、今後は室内でのんびり語り合う活動も増やしていく予定です」