<西垣匠>「海に眠るダイヤモンド」でホスト役 神木隆之介&宮本信子の芝居から学び 「この経験はありがたい」
--ご自身はホストには向いていないと?
はい、そう思います(笑い)。
--ホストの方が撮影現場に監修として来ていたと聞きました。参考にしたことは?
道行く女性への声のかけ方を教えてくれました。「君、可愛いね」と声を掛けるだけでは、女性にすぐにホストだとバレて振り向いてもらえないというアドバイスをいただいて。もっと自然で、確実に振り返ってもらえるテクニックを教わりました。例えば「お姉さん、久しぶり」「お姉さん、ハンカチ落としたよ」といったフレーズです。これは実際に効果があるんだそうです!
--撮影現場の雰囲気はいかがですか?
現場は和気あいあいとしています。端島パートでは重たいシーンもあるかと思いますが、神木さんと僕のシーンは比較的ゆるくて、視聴者の皆さんに和んでもらえるような部分。だからこそ、いつも楽しく撮影しています。実際に歌舞伎町のホストクラブがある場所でも撮影しているのですが、実際に本物のホストの皆さんがいる歌舞伎町を体感することができて、神木さんとその独特の雰囲気をしみじみ感じた日もありました。
--神木さんとの共演で刺激を受けたことはありますか?
神木さんは一つのスケジュールで二役をこなすので、エネルギーの消費がすごいですよね。時代も立ち振る舞いも異なるので、自分には想像がつかないです。あとは、神木さんと宮本信子さんとのシーンで、僕が先にその場から出て行く場面があったのですが、その後のお二人の会話がすごく自然でリアリティにあふれていて……。まさに「会話とはこういうものだよな」と感じました。撮影後にはモニターでお二人の芝居をこっそり見て、学ばせていただくこともあります。
--今作を経て、俳優としての面白さや難しさについて、改めてどう感じましたか?
役の大小で考えたことはあまりないのですが、いつもどの役でも難しさを感じます。特にこの撮影現場では、自分で考えてやってみたお芝居に「もう少しこうできる」と監督が味付けをしてくださるので、より緊張感があります。