レスリング文田健一郎「やっと銀メダルを自分のものにできた」パリ五輪で“金メダルを獲得した瞬間”に感じたこととは?
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。11月9日(土)の放送は、パリオリンピックのレスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で金メダルを獲得した文田健一郎(ふみた・けんいちろう)選手をゲストに迎えて、お届けしました。
文田選手は、1995年生まれ山梨県出身の28歳。中学生の頃から本格的にレスリングをはじめ、父が指導者をつとめる韮崎工業高校に進学すると、史上初のグレコ高校8冠を達成。日本体育大学に進学後も世界選手権で優勝するなど活躍し、初オリンピック出場となった東京五輪では銀メダル、そして、今夏に開催されたパリ五輪では悲願の金メダルを獲得しました。
◆東京五輪での悔しさから…
藤木:パリ五輪での金メダル獲得おめでとうございます! 文田:ありがとうございます! 藤木:東京五輪で悔しい思いをしてから(パリ五輪まで)の3年間、どういう部分を強化しようと思って取り組まれたのですか? 文田:“たりないものは何だったのか?”とすごく考えました。“決勝まで進んで勝ち切れなかった”ということは、たまたま決勝まで(強い選手と)当たらなかったから銀メダルだったけれど、組み合わせ次第では1回戦で負ける可能性もあったなと思って。 また、僕はグレコローマンスタイルの魅力でもある“投げ技”が得意なので、東京五輪では“投げ技を出して、俺がグレコローマンの魅力を伝える!”みたいな気持ちで挑んだんですけど、その“魅力を伝える”という考え方をやめて、徹底して勝ちにこだわるスタイルで戦おうと。 もちろん魅力を伝えたい気持ちもありますが、まずは“勝つこと”を何よりも大事にして、その目的を果たすために何が必要なのかを考えて取り組むようになりました。