愛子さま 就職と共に始まった成年皇族としての活動【皇室 a Moment】
◾️“公務の始まり”を感じた小学生との触れ合い
翌日は、奈良県橿原市にある神武天皇陵に参拝されましたが、天気が良かったこともあり、大変な人出でした。この日も愛子さまが、懸命に手を振られていたのが印象的でした。 ――人波といいますか、人垣が何層にもなっていて、本当にたくさんの人が集まったんですね。
この日、神武天皇陵参拝にさきがけ、午前中の三重県での視察が、お1人での初めての“公務”と言っていい訪問でした。明和町にある「斎宮(さいくう)歴史博物館」のご視察です。「斎宮」は天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた未婚の皇族女性が、日常を過ごした場所です。 愛子さまは到着すると、歓迎の小学生たちに迷わず近寄って声をかけられました。
沿道の人:「卒業おめでとうございます!」 小学生:「卒業したんやで大学!ニュースで見た!」 愛子さまは、子どもたちに「小学校は楽しい?」などと声をかけられていました。
続く「いつきのみや歴史体験館」では、平安貴族のハマグリの貝殻を合わせる「貝覆い」という遊びにも挑戦されました。
男性:「はい、そちらが対になる貝です」 愛子さま:「コツはなにかありますか?」 こうした地元の小学生らと交流される様子を見て、成年皇族としての活動・公務がごく自然に始まったと思いました。 ――恥ずかしがるようなそぶりの子どもたちに、1歩1歩近づかれる愛子さまが印象的ですね。愛子さまご自身も楽しまれているような素敵な笑顔ですね。 そうですね。
最も印象に残っているのは、帰りの近鉄・橿原神宮前駅に到着された時の様子です。車を降り、出迎えの駅長に挨拶し、集まった人たちにも会釈を送り、立ち止まって左右に何度も手を振られていたことです。 文書回答で「行った先々で多くの方々に温かく迎えていただいたことに感激し、非常に印象深い訪問となったことを心から有り難く思いました」と綴られていますが、「感激」という言葉は、率直な気持ちなんだろうなと思いました。 ――愛子さまのはじけるような笑顔から感激という気持ちがよく伝わります。