小泉純一郎元首相がトモダチ基金創設で会見(全文1)被ばく米兵救済のため
東日本大震災時、救援活動の米兵が東北沖合で被ばく
小泉:ああ、ああ。大丈夫かな。ああ、これでいいか。これで。 ご紹介いただきました小泉です。本日はお招きいただきましてありがとうございます。今日は60分ぐらい話して、あとの30分は質問に答えると、そういうことのようです。私はここへ初めて来たと思ったんですが、今、写真を見たら現役の総理のときに1回来てるんですね。最近は過去のことをほとんど忘れてますけどね。ちょっと気に掛かってるのは、最近ね、何を言おうとしてるのかも忘れることあるんですよ。 今日は1時間といってもブライアンさんが通訳してくれますから、中身は30分のようですので。トモダチ作戦と、それから私は原発ゼロ運動をしてますから、その点についてできるだけ簡単にお話しして、あとは質問を受けたいと思っております。 私は今日、通訳していただくブライアンさん、そして、奥さんのエイミーさん、ご子息のジュリアンさん、3人の皆さんと、それから、吉原さん、城南信金のですね。一緒にサンディエゴにさる5月、4日間の予定で伺いました。それはエイミーさんから、この救援作戦で被害に遭った兵士たちがかなり出てきてるんだという話を聞いて、それであまり知られてないっていうことを聞いたんですね。アメリカのメディアにおいても、日本のメディアにおいても知られてないと。 そこでエイミーさんいわく、元総理の小泉さんがサンディエゴに行って、じかに被害者の兵士の方々と話し合えば、あるいは実情を聞けば、少しはメディアでも報道してくれるんじゃないかという話だったんです。そういう本当にトモダチ作戦で放射能による被害に遭った兵士がそんなに多くいるのかと、それはやっぱり、人から聞いたよりも、じかに聞いたほうがいいかなと思って、行こうかという話になったんです。 それは3月のことでした、話を聞いたのは。そこに城南信金の吉原さんが同席してたもんですから、私は城南信金のシンクタンク、そこの名誉所長を仰せつかってるんですね。初代の所長は、私の慶應の時代の先生だった加藤寛先生、政府の税制調査会長をしていた経済学者の加藤寛先生でした。 通訳:その加藤寛先生は関係はどういう。 小泉:私の学生時代の先生、教授ね。 通訳:ああ、そうですか。はいはい。 小泉:そして、政府の税制調査会の会長もされてた。 通訳:その方と。 小泉:その方が城南信金の所長をしてた。 通訳:ああ、所長。 小泉:シンクタンクの所長、初代の。 通訳:ミスター加藤何先生ですか。 小泉:加藤寛。 通訳:その2人でこの問題に。 小泉:加藤寛先生っていうのはね、日本人は全部知ってますよ。名前聞けば。有名な人だから。もう説明する必要ない。私も総理時代、経済政策等でいろいろご指導いただいた先生です。その方が亡くなったあと、小泉さん、2代目の名誉所長、どうかという吉原さんの話で引き受けたんです。その吉原さんがブライアンとエイミーさんを紹介して、この会談になったんですね。初めてお会いした、3月。 で、サンディエゴに行って、じかに兵士の話を聞いてくれっていう話を聞いたときにちょっと考えたんです。そしたら吉原さんがすぐね、ホテル代と飛行機代は私が出しますって言ってくれたんです。城南のシンクタンクの名誉所長をしていますけども、給料は一切もらってないんですけども。そこまで熱心に言っていただくんだったらやっぱり聞く必要があるなと思ってね、行ったんですよ。