年末年始におすすめ! 新たな視点をくれる映画最新作3選【12月公開】
少女の成長と共に育まれる美しい海への愛情 最初に心奪われるのは、オーストラリアの深く美しい海中映像。ターコイズブルーに彩られたその映像に、映画の作り手たちの海に対する深い愛情が伝わってくる。豊かな海を守りたいと活動する生物学者のアビーは、温暖化に抗えず変化していく生態系に悲しい思いを抱く。彼女に海の素晴らしさを教えてくれたのは、アビーをひとりで育てた母だった。彼女の成長を追うなかで、海の恵みを守ること、海と共存すること、ひとつひとつの母の教えが心に刻まれ、見るものも海への愛情が育まれていくようだ。親から子へ、そして、未来へ。環境危機に直面している私たちが、豊かな自然を未来につなげるために何ができるのか、考えるきっかけになる良作。
ブルーバック あの海を見ていた 12/29よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 監督・脚本:ロバート・コノリー 出演:ミア・ワシコウスカ、ラダ・ミッチェル、イルサ・フォグ、アリエル・ドノヒュー、リズ・アレクサンダー、エリック・バナ 配給:エスパース・サロウ 2022年/オーストラリア/102min ©2022 ARENAMEDIA PTY LTD, SCREENWEST (AUSTRALIA) LTD AND SCREEN AUSTRALIA