【バイタルエリアの仕事人】vol.42 小森飛絢|「常にゴールを意識している」ジェフのエースは、なぜプロ1年目から結果を残せているのか「まだまだ物足りない」
今季から背番号を「41」から「10」に変更
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第42回は、ジェフユナイテッド千葉のFW小森飛絢だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! 富山一高を卒業後、新潟医療福祉大へ進学。在学中の2022年9月には千葉の特別指定選手としてJリーグデビューを果たす。その翌年に同クラブでプロキャリアをスタートさせて、ルーキーイヤーながらJ2で日本人最多タイの13ゴールをマーク。リーグの年間ベストイレブンにも選出された。 今季からは千葉でエースナンバーを背負い、ここまで24試合で10ゴールを奪っており、早くも二桁ゴールを達成。得点ランキングでは3位につけている。 また、7月10日に行なわれた天皇杯3回戦・FC東京戦(2-1)では、後半途中から出場して同点弾をアシスト。J1クラブを相手にチームの逆転勝利に貢献するなど、際立つ活躍ぶりを見せている。 ――◆――◆―― プロ1年目は何も分からない状況で、J2のレベルもそこまで把握していないなかで始まったシーズンでした。それでもチャレンジ精神を忘れずに、何事にもトライしていました。たとえば試合では、相手に対して果敢に自分の長所をぶつけにいきましたし、ここで活躍できないと上にはいけないという強い気持ちを常に持って、ビビらずにやってやるぞと思っていました。 結果的に昨季は13ゴールを決めましたが、得点王になりたいという目標は達成できていません。怪我や体調不良で欠場する試合も多かったので、シーズンを通してコンディションを万全に整える大切さを学びました。またJ1昇格プレーオフなど、いろんなことを経験できた1年でもありました。 今年は背番号を「41」から「10」に変更しました。開幕前に鈴木健仁GMから直接電話があり、何番がいいかというのを聞いてもらって、自分は昔から好きな10番がいいですと答えました。この番号を背負うからにはこれまで以上に責任もありますし、しっかりと結果を残さなければいけないなという自覚がより芽生えました。 今季はここまで、個人の結果だけを見ると、悪くはないのかなと思いますけど、自分が目ざしている得点王を考えると、まだまだ物足りません。それでも常にゴールを意識したプレーであったり、点を決めたいという貪欲さが1年目、2年目と得点を積み重ねられている要因だと思います。 チームとしても目標であるJ2優勝を成し遂げるために、もっともっとレベルを上げていかなければと感じでいます。そのなかで、天皇杯でJ1のクラブを相手に勝てたというのはチームにとってすごくプラスですし、自信にもなります。今後のリーグ戦にも繋がる大きな勝利になったと思います。
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