“手”が加わった贈り物を。
マイクさんの体験から学んだ贈り物の作法。それは、自分がいいと思っているものや、自分の手を動かして作ったものを“シェア”する心。贈ることで、その人とコミュニケーションが生まれるもの。あとは、その人の顔をどれだけ思い浮かべられるか。いつかは僕も僕なりの“風呂桶”を贈りたい。
マイクさんの贈ったもの、もらったもの①
左の瓶4つが自家製ライムシロップ。家に遊びに来た友人に、お土産として贈るそう。背の高い瓶は、ハチミツとラムで作ったお酒で、右2つはハチミツ。スイスの知人にもらったもので、パッケージも手作り。
マイクさんの贈ったもの、もらったもの②
『ポスタルコ』の店の植木をお願いする仲のいいプラントコーディネーターさんが、これは片手で操作できて使いやすいからとプレゼントしてくれた枝切りバサミ。ストックしていた新品をいただいたんだそう。いい道具の“シェア”の好例。
マイクさんの贈ったもの、もらったもの③
この3冊はマイクさんの家に滞在していた海外の友人たちが、自分たちが読んで面白かった本を置いていくという粋な贈り物。よかったからそのまま人に渡しちゃうラフな感覚。でも、贈ってくれた本人は、もう1冊自分用に買うんじゃないかっていうのがマイクさんの推測。
マイクさんの贈ったもの、もらったもの④
サンフランシスコの友人が編んで贈ってくれた家族全員分のニット帽。それぞれにぴったりな大きさで編まれている。
マイクさんの贈ったもの、もらったもの⑥
食の仕事をしている人には梨の食べ比べのような“体験”をしてもらうために同じ果物の詰め合わせを。これはたまたま六本木の東京ミッドタウンにある『サン・フルーツ』で買ったもの。
プロフィール
マイク・エーブルソン 〈ポスタルコ〉デザイナー。1974年、カリフォルニア生まれ。〈ポスタルコ〉では、まるで革のような性質の和紙、「ファーマーズ・フェルト」を使った小物を製作中。贈り物にもぴったり。 photo: Koh Akazawa, illustration: Masaki Takahashi, text: Tamio Ogasawara, cooperation: Koji Toyoda(2015年12月 824号初出)
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