ブンデスリーガの国際競争力低下を食い止めよ!ビッグクラブ主導の一大プロジェクトが頓挫のなぜ【現地発】
コロナ禍でも放映権収入は微減だったが…
ブンデスリーガの放映権料は1シーズンあたり約1540億円。総売上高の約4割を占めるDFL随一の収入源となっている。(C)Getty Images
プレミアリーグやラ・リーガとの比較で、国際的な認知度や魅力という点の見劣りが否めないブンデスリーガ。そうした現状を変えるべく、ビッグクラブの主導で一大プロジェクトが進行中だったのだが、その顛末は──。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:ジュン・ミズノ 2023年6月15日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― パンデミックが世界を襲い、サッカーもその影響を受けたとき、ブンデスリーガの幹部たちはしばしば「連帯」という言葉を口にした。すべてのクラブが団結し、未曾有の危機を乗り越えようと。しかし、あれから3年が過ぎたいま、その姿勢は跡形もない。 ボルシア・ドルトムントが逆転でバイエルン・ミュンヘンにブンデスリーガの覇権を奪われた2022-2023シーズンの最終節から、さかのぼること数日。ドルトムントのハンス=ヨア
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