【政府資料および独自調査】年収は? ゆるふわ? 大変? フリーランスのやりがい・苦しいところ7選
内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
内閣官房日本経済再生総合事務局が2020年5月に発表した調査結果では、フリーランスとして働く上での障壁として、以下が挙がりました。 ・収入が少ない・安定しない:59.0% ・1人で仕事を行うので、他人とのネットワークを広げる機会が少ない:17.2% ・仕事はなかなか見つからない:15.3% ・仕事が原因で負傷した・疾病になった場合の補償がない:12.7% ・就業時間や休日に関する規定がない:11.1% ・規約条件があいまい・事前に明示されない:10.7% ・社会的信用を得るのが難しく、フリーランスに対する偏見や誤解がある:10.7% 筆者の取材では、やりがいとして横のつながりに関する話題が多く挙がりました。SNSを使ったコミュニケーションやフリーランス用のイベント等に参加している人もいる一方で、ネットワークを広げる悩みを抱えている人もいるようです。 フットワークの軽さやコミュニケーション能力が問われていると考えられます。
フリーランスの年収
内閣官房日本経済再生総合事務局が2020年5月に発表した調査結果では、フリーランスの年収は、本業かつ主たる生計者である場合に、年収200万円以上300万円未満が19%で最多でした。 雇用者としての年収と同傾向にあります。 同調査では、「収入が少ない・安定しない」ことをフリーランスの障壁とする人が59.0%いました。「仕事が原因で負傷した・疾病になった場合の補償がない」等の雇用社とは異なる条件も踏まえたうえで、感じていることなのかもしれません。 また、主たる生計者以外が本業として行う場合や、副業として行う場合に、年収100万円を切るケースが最も多いことがわかりました。 本データを見るにあたって留意しなければならないのは、フリーランスの定義でしょうか。本調査は、法人者の経営者も含み、以下をフリーランスと定義しているようです。 ・自身で事業等を営んでいる ・従業員を雇用していない ・実店舗を持たない ・農林漁業従事者ではない ・法人の経営者含む 利益が非常に大きい場合に法人にした方がいいケースも多く、一人社長をしているフリーランスも多く見られるため、含まれているか否かで年収分布は変わってきます。 また、フリーランスを続けた結果、ひとりで対処できない案件がまいこんでしまい、従業員を採用するケースも見られます。本調査では、従業員を雇った場合には、フリーランスの定義から外れています。