【政府資料および独自調査】年収は? ゆるふわ? 大変? フリーランスのやりがい・苦しいところ7選
内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
内閣官房日本経済再生総合事務局が2020年5月に発表した調査結果では、「フリーランスという働き方の満足度で、以下の結果が得られています。 ・仕事の人間関係:「非常に満足」20.1%、「満足」65.6%、「不満」11.8%、「非常に不満」2.5% ・就業環境:「非常に満足」18.4%、「満足」64.5%、「不満」14.5%、「非常に不満」2.6% ・プライベートとの両立:「非常に満足」21.0%、「満足」60.8%、「不満」15.8%、「非常に不満」2.4% ・達成感や充実感:「非常に満足」16.6%、「満足」60.7%、「不満」19.6%、「非常に不満」3.2% ・社会的地位:「非常に満足」8.4%、「満足」54.7%、「不満」29.9%、「非常に不満」7.0% ・多様性に富んだ人脈形成:「非常に満足」8.0%、「満足」52.1%、「不満」33.7%、「非常に不満」6.2% ・収入:「非常に満足」4.1%、「満足」33.3%、「不満」46.4%、「非常に不満」16.2%
フリーランスの苦しいところ
実力があれば少ない仕事量で収入が得られるフリーランスですが、よいことばかりではありません。ここでは、フリーランスをしていて大変だと思うこと、苦しいと思ったことに触れていきます。 ●フリーランスの苦しいところ1:学び続ける姿勢が必要 フリーランスは、高いスキルや幅広い知識がなければ大きな収入に繋がりません。仕事の質をあげるために、勉強し続ける必要があります。会社員と違って、自分の時間を確保しやすいですから、楽しむくらいの感覚でスキルアップしてください。 フリーランスというと、「すでにその案件がこなせる状態」である前提で企業は見てきます。それをどう証明するか、どう商業的に繋げるか、初動はとても大変なことが多いです。 ●フリーランスの苦しいところ2:企業の内部には深くは入れない傾向 企業でも、即戦力として採用したいフリーランス。その時の待遇はよいかもしれませんが、フリーランスは企業の内部まで迫れないことが多いです。 会社員が得られる情報と、フリーランスが得られる情報はやはり異なります。数字を追った仕事をしたくても、数字が追えないこともあります。 「継続発注がされているから、会社にとってはプラスっぽいなあ」程度の温度感で働かなければいけないこともあります。 また、「もっとこうしたほうがいいのになぁ」と会社の働き方に改善点がみえても、踏み込めない場合がほとんどです。あくまでも外部の人間という位置づけになってしまいます。 ●フリーランスの苦しいところ3:全て一人でやらないといけない 会社員は役割が決められていて、それ以外の仕事に手を付ける機会はあまりありません。 しかし、フリーランスは営業、技術、経理、経営を自分一人でする必要があります。人を必要とする場合には、自分の収入から誰かを雇ったり、委託したりすることも検討しなければなりません。 幅広い知識や技術が必要になる点では、会社員よりも大変ですから注意が必要です。責任も会社員より重い場合が多いです。 また、フリーランスを辞めた人の中には、「全て一人でやらなければいけない」点が最もネックだったと語る人もいます。 人に見られていなければ仕事が捗らない人が一定数いるようで、納期に向けて自走していく自己管理が、思った以上に難しかったという意見もあります。