第10回ふくしま産業賞 特別賞 ユニフォームネット(福島県郡山市) 企業制服を再資源化
買い換えで不要になった企業の使用済みユニホームを再資源化、製品化するプロジェクト「ReBaton(リバトン)」に、2023(令和5)年3月から取り組んでいる。 専門商社として業務用ユニホームを多くの企業に販売してきた。こうした企業複数社から使用済みユニホームを回収することで必要な量を確保。再資源化して製作した軍手やタオルなどを従業員に配布する仕組みだ。 巧みな技術を持つ地元企業や伝統文化の担い手と連携し、使用済みユニホームを素材にしてオリジナル会津木綿、ぬいぐるみ、カップなどの製品を開発している。バスケットボール男子Bリーグ2部の福島ファイヤーボンズが、使い終えた公式応援グッズを回収して軍手にリサイクルする取り組みにも協力している。 活動を通してリサイクルへの関心を深めてもらう狙いがある。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つ「つくる責任 つかう責任」に加え、「売る責任」を独自に掲げている。
荒川広志社長(47)は「使用済みユニホームの再資源化を通して持続可能な社会の実現を目指す」と話している。 ◇ ◇ ふくしま産業賞でユニフォームネットは第4回で特別賞、第7回で銀賞、第8回で銀賞を受けた。 ■メモ ▽創業=1975(昭和50)年3月 ▽社長=荒川広志 ▽従業員数=89人 ▽住所=福島県郡山市備前舘1丁目28 ▽電話番号=024(939)0710