「次男を手駒として利用、自分の手を汚さない卑劣極まりない犯行」父親殺害指示したとされる長男の妻に懲役30年 実行犯の次男に懲役23年を検察が求刑 弁護側「長男の妻と殺害指示した『霊媒師JUN』は別人」長男の妻の殺人罪は無罪主張 被告2人の関係とは
東北放送
去年4月、宮城県柴田町の住宅で、男性を殺害した罪などに問われている男性の長男の妻と男性の次男の裁判員裁判で、検察は長男の妻に懲役30年、次男に懲役23年を求刑しました。これに対し弁護側は「長男の妻の殺人罪は無罪」と主張しました。 【事件の相関図を見る】被害者の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 殺人などの罪に問われているのは、角田市の無職・村上敦子被告(48)と村上直哉被告(25)です。 起訴状などによりますと、2人は共謀し去年4月17日、柴田町西船迫一丁目の住宅の玄関で村上隆一さん(当時54歳)を刺身包丁で刺して殺害した罪などに問われています。 直哉被告は隆一さんの次男で隆一さん殺害の実行役、敦子被告は隆一さんの長男の妻です。これまでの裁判では、直哉被告が「霊媒師JUN」と名乗る人物とのLINEのやり取りで隆一さん殺害に至ったことが明らかにされています。 検察側: 「敦子被告が『霊媒師JUN』になりすまして、殺害の指示を出していた。敦子被告が指示役」 これに対し、弁護側の主張は…。 ■敦子被告と『霊媒師JUN』は別人? 弁護側: 「敦子被告と『霊媒師JUN』は別人で、敦子被告は殺人に関わっていない」 19日、仙台地裁で開かれた裁判員裁判の論告求刑公判で、検察側は、敦子被告が殺人を指示した動機について、「隆一さんの遺産や生命保険金を手に入れるため」などと指摘。「直哉被告を手駒として利用し、自分の手を汚さない卑劣極まりない犯行」として敦子被告に懲役30年を求刑しました。 また、隆一さん殺害の実行犯である次男の直哉被告については、「隆一さんの傷は17センチと深く、強固な殺意に基づく極めて悪質な犯行で取り返しがつかない」として懲役23年を求刑しました。 これに対し弁護側は、敦子被告について殺人罪は無罪と主張したほか、実行犯である直哉被告については「劣悪な成育環境の影響がある」などとして減刑を求めました。判決は11月25日に言い渡されます。 ■直哉被告と敦子被告は不倫関係 今回の事件、いびつな構図が浮かび上がっています。直哉被告と敦子被告の関係性について振り返ります。
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