陸奥湾震源 M5以上90年ぶり
16日に続いて20日も陸奥湾を震源とする地震が発生した。20日の地震の規模はマグニチュード(M)5.1と推定されており、陸奥湾の揺れが伴う地震でM5以上となったのは、1934(昭和9)年10月以来90年ぶり。気象庁のデータベースで記録が残る1919(大正8)年以降、観測されてこなかった震度4以上の地震が続いている。 気象庁が発表した、震源の位置や深さ、断層の方角・傾きと動きを数値で示す「発震機構解」によると、16日の地震、20日の地震いずれも各数値はほぼ同じ値となっている。 青森地方気象台の三上晃司地震津波防災官は「一つの断層が大きく動いて地震になると、周りの断層に蓄積されていたひずみが解放される場合がある」と説明。「16日の地震とは一連で、同様のメカニズムで断層が動いたことが要因と思われる」と話した。 また、今後1週間ほどは同様の規模の地震が発生する可能性があるとした上で、2回とも震源は海上の地下であることから「さらに大きな地震が起こった場合、津波の発生につながる可能性がある」と注意を促した。