50代のジュエリーの楽しみ方とは?「ジュエリー使いが素敵な成熟セレブ」伊藤美佐季さんが注目する3人
新鮮で、上品。時に冒険的なジュエリー使いで、個性がきらりと輝くスタイリングに仕上げる伊藤美佐季さん。足し算と引き算の絶妙なバランスが、雑誌の読者はもちろん業界内の女性たちからも絶大な支持を得ています。そんな伊藤さんの日々の楽しみのひとつであり、欠かせない習慣となっているのが“素敵な人”を映画やファッションシーン、SNSでウォッチすること。その人ありきの唯一無二の個性が輝くスタイルを研究し、参考にしているといいます。 「大人の女性たちがいきいきと見えるとき、その姿には“好き”が極まったスタイリングでジュエリーが輝いています。年齢を重ね、さまざまな経験をしてきた私たちは、自身の長所も短所も理解し、やがて“どう見せたいか”という永遠のテーマに、答えを見いだし始めるのだと思います」 注目しているセレブリティたちのスタイルにもたくさんの発見があるそう。「“その人を語る”ジュエリー使いがとても素敵。人生で培った経験と感性から生まれたコーディネートだと思うと、ドラマが見て取れてドキドキします」そんな伊藤さんが特に注目している人々をご紹介いただきました。
エルサ・ペレッティ(ジュエリーデザイナー)
■真似したくなるさりげないジュエリーの重ね着け 「エルサ・ペレッティは、自分に似合うジュエリーを選び、自らを引き立てることを知っている人。彼女のジュエリー使いの代表的なスタイルのひとつが、さりげなくインパクトを与える重ね着け。ジュエリー選びやアレンジの参考になります。まさに“好きに着ける”スタイルは、私のお手本です」
ナン・ケンプナー(ソーシャライト)
■成熟したエレガンスを感じる洒脱なスタイル 「オートクチュールのコレクターとしても知られる彼女は、ファッションとしてのジュエリーのあしらい方を教えてくれる存在です。南洋パールの2連ネックレスが焼けた素肌と大胆に胸元が開いたシアーなブラウスに映え、とてもゴージャスな組み合わせです」
ヘレン・ミレン(俳優)
■存在感のあるジュエリーと洋服のバランスに注目 「映画『RED』の彼女の衣装が素敵で注目するようになりました。この6連のパールのネックレスのような高価なジュエリーを着けても、それに負けない大人の貫禄があり、すべてを自分のものにしている彼女の着こなし。年を重ねることをポジティブに楽しんでいるのが伝わります」 編集・文=富澤幸子 須藤幸恵 井田青夏 佐藤彩(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年12月号より