金使いまくり! 世界の名将が投じた補強費ランキング6位。意外? スター選手はいらない…。黄金期築いた戦術家
サッカー界には数多くの名将が存在する。戦術を駆使する者、マネジメントに秀でた者など、その特徴はさまざまだ。ただ、共通してるのはそこには選手が存在するということ。どんな選手を獲得し試合で起用するかが監督としての実績に大きく影響する。今回は世界の名将たちが選手獲得にどれほどのお金を使ってきたかをランキング形式で紹介する。(データは『transfermarkt』を参照)
6位:アントニオ・コンテ 生年月日:1969年7月31日 現職:ナポリ監督 選手獲得に費やした総金額:13億3000万ユーロ(約2128億円) 最も高額な移籍金の選手:ロメル・ルカク(7400万ユーロ/約118億4000万円) 2011/12シーズンから始まるユベントスのセリエA9連覇の火付け役となったアントニオ・コンテが6位にランクインした。 現役時代も長い時間を過ごしたユベントスの監督に就任したのは2011年の夏のこと。そのシーズンから3連覇を果たし、セリエA史上初の勝ち点100超えも達成するほど完成されたチームを作り込んでいた。それでも、ユベントス時代に獲得した選手は高額移籍金トップ10には入っていない。 ユベントス辞任後、イタリア代表監督を経て就任したチェルシー時代に獲得した選手がトップ10の大半を占めており、中でもアルバロ・モラタの獲得には6600万ユーロ(約105億6000万円)もの金額が投じられている。 ただ、コンテが獲得した選手の中には1億ユーロ(約160億円)以上の大金が注がれた選手がいないことは一つの特徴かもしれない。ハードワークと徹底した規律を求めるコンテにとって、スター選手はむしろ使い勝手が悪く、一人の選手に依存しないサッカーのスタイルがこのデータからも垣間見える。 チェルシー1年目ではプレミアリーグ優勝、その後のインテルの1年目では、自らが辞任して以降も連覇を続けていたユベントスの10連覇を阻止しセリエA優勝を果たすなど、1年目から実力を発揮しているコンテだけに、昨季低迷したナポリを優勝に導くことができるかは注目である。
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