共働きで世帯年収「1000万円」の夫婦です。2人なら「裕福な生活」ができると思っていましたが、意外と余裕がありません。やはり都内だと厳しいのでしょうか…?
子育て費用では世帯年収1000万円以上でも半数以上が負担を感じている
世帯年収1000万円でも、特に子どものいる世帯の場合は、生活への負担を感じる人の割合が相当数いるのが現実です。 図表1は日本生命保険相互会社が2023年に実施した調査の結果です。世帯年収1000万円以上のうち、子育てにかかる費用について精神的な負担を感じていると回答した割合は57.0%と、世帯年収が1000万円以上あっても半数以上の世帯が負担を感じているのが現状です。 その原因の1つに、近年の教育費の負担増があげられるでしょう。特に首都圏においては中学受験をする人が年々増加していることなどから、受験関連の費用が増えていることも要因の1つではないでしょうか。 子育てについては、国や東京都を含めた各自治体がさまざまな支援策に取り組んではいますが、世帯の負担を軽減しているとはまだまだ言い難い状況であることが分かります。 図表1
日本生命保険相互会社 NISSAYペンギンプロジェクト子育て現役世代の大規模実態調査について
世帯年収1000万円=裕福という方程式は現代では成立しない
「世帯年収1000万円」という響きをもとにイメージされる裕福な暮らしを実現するためには、現在の物価水準からいうと、特に東京都内で生活する場合には非常にハードルが高いということが理解できたのではないでしょうか。 世帯年収1000万円でも、満足のいく暮らしをするためには、住む場所や生活にかかる費用を工夫しなければいけないのが現実です。世帯年収1000万円の暮らしのイメージとリアルな暮らしのギャップは今後ますます広がっていくかもしれません。 出典 総務省 消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果- 日本生命保険相互会社 NISSAYペンギンプロジェクト子育て現役世代の大規模実態調査について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部