岸田政調会長「党で仕事し安倍内閣支える」自民新役員が会見
自民党は3日、新しい役員人事を正式決定した。岸田文雄外相が政調会長に、竹下亘国対委員長が総務会長に、塩谷立元文科相が選対委員長に起用されるほか、高村正彦副総裁と二階俊博幹事長は留任した。
3日午前11時から党本部で新しい役員らが記者会見した。引き続き党副総裁に就く高村氏は「長くなったが新しい気持ちでやりたい。(安倍)総裁の憲法発言は、憲法論議を党内外で活性化させるのによかったが、これからは党にお任せいただいて、内閣としては経済第一でやっていただきたいとお願いしてきた」と話した。 同じく引き続き幹事長を務める二階氏は「われわれは毎日毎日の仕事。自民党の長期政権への過程の一つである。それぞれに責任がある。みなさんにいろんなご意見を頂戴しながら党の運営をしっかりしていきたい」「まず一歩一歩足元を固めて反転攻勢に出る」と述べた。 総務会長に就任する竹下氏は「自民党総務会はさまざまな歴史と伝統を持っている。活発に議論しながら、必ず一定の結論出す知恵も総務会が育んできたもの。活発な議論の中で一つひとつ問題を乗り越える総務会にしたい」と語った。 内閣から政調会長に転じた岸田氏は「(内閣と)もう一つの車輪である党で仕事し、安倍内閣を支えていきたい」「アベノミクス賃金や雇用で大きな成果上がっているが成長と分配の好循環を完成するために努力しないといけない。北朝鮮問題も緊張が高まっている。秋に臨時国会があったら重要法案の審議も予想される。今回(内閣は)『人づくり改革』という大きな看板掲げた。こういった議論も深めなければならない」と述べた。 選対委員長に起用された塩谷氏は「一番の役割は選挙に勝つこと。厳しい支持率の中で新しい体制でそれを乗り越えないいといけない。1年数か月以内には衆院解散がある。今回は新しい区割りでの選挙。その調整含めてしっかり体制を整えていきたい。10月には補欠選挙も決まっている。各種選挙に向けてしっかり結果出す」と語った。 筆頭副幹事長には小泉進次郎氏が起用される。二階氏はすべての役員メンバーに「全員野球のつもりでしっかりしたポジションを自らも開拓する積極性をもって努力していただきたい」と呼びかけた上で、「小泉さんに期待する声は多い。奮起を促ししっかり頑張ってもらいたい」と述べた。