節分の由来、知っていますか?地域ごとの違いは【専門家監修】
【恵方巻き】 節分の日に恵方巻きを食べるのは、もともとは関西を中心にした風習です。しかし、最近では、全国に広まりつつあります。 恵方巻きは、縁起がよい食材を用いた太巻きのこと。その年の恵方(縁起がよい方角)を向いて1本丸ごと黙って食べると願いがかなうといわれています。次のルールを守って、食べるようにしましょう。 ・その年の恵方を向いて食べる ・1本丸ごと一気に食べる 幸福や商売繁盛を一気にいただくことができるよう、カットせずに丸ごと一気に食べるのがよいといわれています。 ・話さずに黙って食べる 話すと運が逃げていき、ご利益がなくなるといわれています。
地域ごとに違う!節分の豆知識
節分に何をするかには、地域ごとの違いもあります。まく豆や食べる物など、それぞれの特徴を見ていきましょう。 【まく豆の違い】 北海道、東北、新潟県や宮崎県、鹿児島県などでは、煎った大豆ではなく、落花生をまく地域も多く見られます。北海道では、1950年代ごろから落花生をまくようになったようです。なぜ落花生をまくのかの理由は明らかになっていませんが、殻がついているため床や地面に落ちたものを食べても衛生的に安心であることが関係しているのではないかといわれています。 参考:節分の豆まきと落花生 | 落花生を楽しもう! 【食べる物の違い】 ・イワシ:西日本の一部地域 イワシを焼くときに出る煙やにおいで、鬼が寄りつかないとの考えから、西日本の一部ではイワシが食べられています。また、食べるだけでなく焼いたいわしの頭とヒイラギの葉を玄関や門に飾ることも。これは、イワシのにおいで鬼を防ぐことに加え、ヒイラギの鋭い葉で家の中をのぞこうとする鬼の目を突くという意味があるんだとか。 参考:節分にイワシを飾る理由 節分に食べるもの - ミライ科 - 進研ゼミ中学講座ブログ ・けんちん汁:関東地方の一部 関東地方の一部では、節分にけんちん汁を飲んで体を温める風習が見られます。関東で飲むようになったのには、神奈川県鎌倉市にある建長寺でけんちん汁が生まれたことと関係があるとの説も。建長寺では、今でも節分会でけんちん汁が振る舞われています。 ・鯨:山口県や島根県の西部 大きい物を食べると縁起がいいとして、山口県や島根県の西部では鯨を食べる風習があります。鯨の大きさに、大きな幸せや大きな成長、大きな志を持つことなどへの願いを託しているんだとか。 参考:<大晦日(おおみそか) 年越し ・節分>鯨飯(くじらめし) | 全国学校栄養士協議会 ・こんにゃく:香川県など四国の一部 香川県など四国の一部では、食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる効果のあるこんにゃくを食べる風習があります。こんにゃくを食べることを、体の中を掃除することにたとえて「1年の砂おろし」と呼んでいるとか。 参考:こんにゃくの白あえ 香川県 | うちの郷土料理:農林水産省