「物語性のあるイラストを描きたい」色彩表現で“感情”を伝える方法とは? 配色のプロが事例で紹介
【夫婦】
お互いの良いところも悪いところも理解した上で、愛おしいと思える、長い付き合いのふたり。そんな、ふたりの関係は、ベージュ系やブラウン系を軸に、落ち着きのあるオレンジピンクや、上品なくすみピンクを合わせて表現します。ほっこりとした安定感や安心感、大らかな愛が伝わってくる配色です。(イラスト:Minoru) 今回、紹介した恋愛の関係性は4つですが、色彩ではこのように様々な世界観作りや感情表現が可能です。また、より豊かな表現にたどり着くには、小説や漫画の表紙などに使われている配色に目を向けて、「どんなことを表現した色なんだろう?」と分析してみるといいでしょう。 桜井輝子(さくらいてるこ) 東京カラーズ株式会社代表取締役・日本色彩学会正会員・Adobeことはじめクリエイティブカレッジ講師。カラーコーディネーターとして企業のカラーコンサルティングや研修、色彩教材の企画制作などを手掛ける。色彩学を楽しく理解し活用するための書籍を多数執筆。おもな著書に『配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本』(SBクリエイティブ)などがある。 文:桜井輝子 イラスト:しまざきジョセ 新水 Minoru 協力:インプレス インプレス Book Bang編集部 新潮社
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