「子どもを産める年齢の女性」にこだわる独身おじさんはなぜ多い?結婚と年齢ハンデの現実
芸能人の年の差婚を見て「俺もイケる」と思いがち
このほかに、10歳以上若い女性と結婚した芸能人のニュースを見て、「俺もイケる」と思ってしまうことも誤解の背景にあるそう(珍しいからニュースになるわけですが)。さらには、若い女性と付き合うノウハウを発信するナンパ師などネットの情報を鵜呑みにしてしまうことも。 また現実的な条件ではなく、理想的な夢をそのまま条件に書いてしまうケースもあるそうです。婚活市場では、比較検討によって市場原理が働くもの。ところが、「自分も選ばれる側であるという意識が抜け落ちて、カタログを見て注文する感覚で希望条件を挙げる人は多い」と菊乃さんは語ります。
47歳・年収1200万円の男性なら、成婚の相場は41歳女性
冒頭の“炎上”で、X上では「大抵の女性は、47歳年収1200万より28歳年収400万を選ぶ」というポストが賛同を得ていました。昭和時代なら、だいぶ年上でも年収の高い男性は若い女性と結婚できたかもしれません。しかし現代では、年収以上に、年齢の近さを重視する婚活女性が多いと、菊乃さんは言います。 婚活する女性のボリュームゾーンはアラサーで、アラサー男性を選ぶ傾向にあるそう。相手男性の条件として高年収を求める婚活女性は多いですが、実際に成婚できる女性は、年収で妥協しても、自分と同じ世代の男性を選んでいるのでしょう。 また、『成婚白書 2023年度版』(※)のデータによると、男性の年収が高いほど、若い女性と成婚できているのは事実。とはいえ、「男性の年収が1200万円なら、成婚相手の年齢は-5.4歳」というデータがあります。つまり、47歳・年収1200万円の男性であれば、41歳前後の女性が現実的ということです。 ※婚活サービスの(株)IBJが1万人超の成婚会員データを分析した白書
現実を知らない「高望み」
そして、成婚するには希望条件よりも相手への態度がカギだそうです。 「例えば男性がアラフィフで子持ちなら、5歳以上若い女性はすべてお姫様扱いし、『こんなおじさんに会ってくれてありがとう!』と低姿勢で接することが大事ではないでしょうか」(菊乃さん) 以上のことを総合すると、結婚はやっぱり年相応。「高望み」して若い女性に執着している男性がいたら、「現実を知らないのね…」と眺めておけばいいでしょう。 【菊乃さん】 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。著書『あなたの「そこ」がもったいない。』他4冊、女子SPA!でも連載中。Twitter:@koakumamt <取材・文/エタノール純子> 【エタノール純子】 編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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