「楽しい老後を送るなら仲間が大切」。50歳のサバンナ・八木さんが語るお金と人生
筋肉芸人としても活躍中のサバンナの八木真澄さん(50歳)は、じつは倹約家でファイナンシャルプランナーの資格を持っています。物価高、低賃金の世を生き抜くために、「大富豪かどうかは自分次第」と話す八木さんに、お金と人生について『年収300万円で心の大富豪』(KADOKAWA刊)から抜粋して紹介します。
人生はどう下るか
20代で社会人になり、30代で仕事を覚えて、40代で責任が生まれ、50代で一旦退職。 こういう流れのサラリーマンの方は、多いのではないでしょうか。 55歳で一旦退職金をもらい、再雇用で70%ぐらいの収入になる。 会社やポジションにより個人差はありますが、自分のために力をバリバリ発揮できるのは、30歳から45歳ぐらいなのではないでしょうか。 45歳ぐらいから、バリバリ働くラインに乗っていない人は、自分のやりがいよりも、家族のために働くようになる。 僕もそうです。 19歳で芸人になり、34歳で東京に進出し、37歳ぐらいまではたくさんテレビに 出させてもらっていましたが、50歳の今は、たまにテレビで見かける人、だと思います。 一見寂しいように感じますが、僕の中では想定内です。 55歳は、たまにも見かけなくなると想定しています。 大切なのは、想定をしておく、ということです。いいときに、これが続くと思わないことです。人はみな、年齢を平等に重ねます。 だれしもが70歳、80歳は、生きてさえいればOK、となるのです。 登山と同じで、登りと下りがある。下りがあることをわかっていれば、下りも楽しめるのです。 ただ、それがわかってないと、下りで足を踏み外して転げ落ちたり、怪我をしたりするのです。 自分という山の頂上を見極め、受け入れてゆっくり丁寧に下る。 登りより下りの方が大切です。景色を楽しむのも下りです。ゆっくり景色を見ながら下ろうと思います。
日本に住んでいるのはラッキー
日本に住んでいると、次の状況を当たり前に思ってしまいます。 病院に行ったら3割負担。救急車を呼んでも無料。蛇口をひねれば水が出てくる。田舎に行っても、山に行っても、道はアスファルトで舗装され、ガードレールが設置されている。 これがどれだけ恵まれていることか。そう考えると、日々の生活を送るうえで、まず、感謝から入らないといけないと感じます。 戦後、日本はGDPが世界2位になりました。すごいことですよね。 この小さな国土面積で2位ですもんね。今は4位ですが、それでもすごいことです。 学校も中学までは義務教育として受けられます。 そう考えると、日本に住んでいるだけで、かなり幸福なことがわかります。 当たり前を当たり前と思わず、日々感謝を重ねることで、幸福度もアップするように感じます。