ダイハツが「コンパーノ・スパイダー」発表。お洒落なイタリアンデザインのオープンカーは69.5万円、超高級車だった!【今日は何の日?3月29日】
カロッツェリアにデザインを依頼した日本自動車黎明期
日本の自動車黎明期の1960年代~1970年代、自動車後進国であった日本の自動車メーカーは、海外メーカーと技術提携を結び、デザインについてはイタリアのデザイン工房(コーチビルダー)のカロッツェリアに委託することが多かった。 有名なのは、ピニンファリーナ、ベルトーネ、イタル、ギア、ヴィニアーレなどで、これらは世界の名車を数多く生み出している。ちなみに、コンパーノをデザインしたアルフレッド・ヴィニアーレは、カロッツェリのヴィニアーレ社の創始者である。 多くの日本車のデザインを手がけて有名なのは、ベルトーネからギアを経てイタルを設立したジョルジェット・ジウジアーロだ。スズキの「フロンテクーペ」、いすゞ「117クーペ」や「ピアッツァ」、「ジェミニ」、日産自動車の初代「マーチ」、マツダ「ルーチェ」、スバル「アルシオーネSVX」など多くの名車を生み出し、日本車の発展に大きく貢献した。 コンパーノ・ベルリーナとスパイダーは、モデルチェンジすることなく初代でその生涯を終えた。ただし、コンパーノシリーズで培われた貴重な乗用車づくりのノウハウは、その後の小型車「シャルマン」や「シャレード」などのクルマづくりに生かされていたはずだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純