<センバツ>「雑草」育ち148キロの救援エース、再起誓う 東邦・石川に被弾
◇習志野・3年 飯塚脩人投手 1点もやるわけにはいかなかった。3点リードされて迎えた五回無死一塁の場面。今大会全5試合連続で救援マウンドに向かった。 【平成最後のセンバツ】決勝の熱闘を写真特集で 2死二塁となって東邦の3番・石川を迎えた。カウントを取りにいった初球の外角スライダーを右中間席へ運ばれた。「ボール1個分甘くなっただけ。あそこに飛ばされたのは初めて」と思わず苦笑いして脱帽した。 自らを「雑草」と評する。中学では3番手の投手で球速は125キロだった。「周りの方が全然レベルが高くて劣等感があった」と振り返る。高校入学時に171センチだった身長が10センチ伸びるに従い、右腕から繰り出す球速もグングン増した。この試合では自己最速を更新する148キロをマークした。 試合後は「自分の力を知った。完膚なきまでにやられた」と厳しい言葉を続けて「もう一回作り直す」と誓った。準決勝まで計20回を投げて1失点と、チームの快進撃を支えたリリーフエースは、踏まれてもなお、上へ上へと伸びるに違いない。【生野貴紀】