トヨタ クラウンセダン〈いま新車で買えるクルマカタログ〉オールマイティに使える新世代セダン
クラウンセダン:スタイリング&パッケージ
水平基調の伸びやかなプロポーションを魅せる流麗なデザインを採用。リヤエンドはリフトバック風でクーペライクなシルエットを持つ。プラットフォームはミライと同じGA-Lだが、ホイールベースはミライよりも80mm長くなっている。この変更はショーファーを意識したVIPカー需要を考慮したもので、延長した余裕分は、後席レッグスペースの拡大に向けられている。 ただ、VIPカー用途を第一の目的にしていないことは、ローフォルムなスタイリングからも明らか。キャビン後席の頭上空間こそしっかりと確保されているが、ドア開口部の高さは不足気味で、さらに水素タンクをフロア下に置いているため後席の座面高も高めになるため、乗降時の頭抜けは今ひとつだ。 ◆鋭さとワイド感を強調する「ハンマーヘッド」と、縦基調のパターンを施した大型台形グリルの「アンダープライオリティ」の組み合わせにより、トヨタのフラッグシップとしての存在感を強調したフロントフェイス。リヤには、ワイド感を強調した横一文字のテールランプを採用することで、ニューフォーマルセダンという新たな価値を創造する。
クラウンセダン:インパネ内装&シート
インパネデザインは他のシリーズと共通だが、パネル加飾が杢目調になるなど差別化されている。後席スペースはゆとり十分でショーファー需要にも応えられるが、ドア開口部や低いことが少しネックになっている。
クラウンセダン:パワートレーン
◆燃料電池ユニット(FCスタック)で発電した電気を用いて駆動モーターを動かすFCEV。駆動モーターの最高出力は134kW、最大トルクは300Nmを発揮する。一充電走行距離は約820km。 ◆ハイブリッド車に搭載されるマルチステージハイブリッドは、縦型に置いた2.5L直4エンジンに2つのモーターを組み合わせた上級ハイブリッドシステム。4段の変速機構が直列に配置されることでリニアな駆動制御を実現している。システム最高出力は180kWを発揮。
クラウンセダン:モデル変遷
────────── 【2023年11月:最新型】クラウン初となるFCEVモデルも用意 ────────── パワートレーンは、2.5Lハイブリッド車(マルチステージハイブリッド)とクラウン初となるFCEVを設定。駆動方式はFR。グレードはハイブリッド車もFCEV車も最上級グレードのZのみ。当時の月販基準台数は600台とされていた。 ・Z(HEV)730万円 ・Z(FCEV)830万円