「3強」の激しい競り合いか!? V2へ充実の青学大、王座奪還狙う駒大、3冠なるか國學院大/箱根駅伝
シード争いの行方は
最後にシード争いの中心となりそうなDグループとして法大、帝京大、大東大、立教大を見ていく。ここまでで12校となる。 法大はいつもトラックの持ち記録こそ低いものの、箱根駅伝での実践力が高い。前回6区区間賞の武田和馬(4年)や5000mと10000mでそれぞれ法大記録を塗り替えた大島史也(3年)、駅伝主将の小泉樹らが往路に回るか。総合5位以内を目標に掲げている。 帝京大は出雲、前日本とも8位。前半で山中博生(4年)がエースとして機能し、流れを生み出している。全日本8区4位の小林大晟(4年)、ハーフマラソンの大学記録を持ち初の箱根出場を狙う福田翔(同)らも主力。大崩れせずに粘り強くつなぐスタイルだけに、序盤からうまく走ればおもしろい。 大東大はハーフマラソン部門では3強に迫る4番手の平均タイムを持つ。上尾ハーフで棟方一楽(2年)がU20日本最高となる1時間1分38秒のインパクトを残した。入濵輝大(3年)と西川千晴(4年)を主軸に、主将の西代雄豪(4年)、留学生のエヴァンス・キプロップ(1年)らがどんな走りを見せるか。 予選会でトップ通過を果たした立教大は台風の目となりそうだ。その予選会2週間後の全日本大学駅伝では初出場ながら7位に入ってシード権を獲得。持ち記録こそ低いが、髙林祐介監督のもと、距離への耐性をつけた。前回経験者も8人が残り、馬場賢人(3年)がエース格に成長し、2年連続1区、2区の林虎大朗(4年)と國安広人(3年)らが往路に並びことになるだろう。 ここまでに12校を挙げたが、主力が区間エントリーから外れたり、複数区間でブレーキが起こると、一気にその勢力図はひっくり返る。 ハーフで1時間0分31秒を持つ吉田礼志(4年)が牽引する中央学大、4種目で学生記録を持つリチャード・エティーリ(2年)擁する東京国際大、予選会を10位通過ながら底力を秘める順大なども噛み合えばシード争いに加わる力はある。 また、100回記念大会で出場枠が23に拡大されたために、編成されなかった関東学生連合チームは2年ぶりの出場となる。主将を務める古川大晃(東大院D4)は自身3度目の選出。29歳にして悲願の初出走なるか。 12月29日に区間エントリー10人と補員6人が発表。1月2日の往路、3日の復路スタートの1時間10分前(6時50分)にメンバー変更が認められる。往路、復路合わせて当日変更は6人までで、1日最大4人まで変更できる。 スタートは1月2日の朝8時。新たな100年に向けた第一歩を刻む。
月陸編集部