秋元、この左でKO宣言

　12月31日（火）に開催される『RIZIN DECADE』（さいたまスーパーアリーナ）の［バンタム級王座次期挑戦者決定戦］で対戦する、元谷友貴（35＝アメリカン・トップチーム）と秋元強真（18＝JAPAN TOP TEAM）が15日、公開練習を行った。 　秋元は鋭いミドルキックをミットに連発し「だいぶ自信ある」「自分のほうが強いかな」と自信を漲らせた。対するベテラン元谷は軽めのシャドウ、手の内を見せぬ構えだ。 【フォト＆動画】新星・秋元が強烈キック・パンチを披露！ 　元谷は元DEEP2階級王者で、現在はATT（アメリカントップチーム）で、堀口恭司らとともにアメリカで修行を続けている。前戦は今年9月の『RIZIN.48』で五輪レスリング銀メダリスト太田忍と再戦、一本勝ちで返り討ちにしベルト挑戦をアピールしていた。 　秋元は22年プロデビュー、DEEP等でキャリアを積み、無敗で勝ち上がる。今年9月はバンタム級で金太郎にTKO勝利。11月はフェザー級戦で鈴木博昭から判定勝ちを奪い、7戦無敗とした。　 　公開練習で秋元は「普段見せていない蹴りを」とキックメインのミット打ち。サウスポーから、しなやかで強烈な左ミドルを多く放っていった。 　対して、元谷は自身のRIZINカードを手に持ち、ステージをステップしながら、取り囲む客席にカードを配ってゆく。サービス精神溢れる”公開練習”だ。残り1分は、一人なめらかなシャドウを披露した。 　秋元は元谷について「元々出ていたDEEPの元チャンピオンなんで、リスペクトしてるけど…自分のほうが強いかな。今回もだいぶ自信ある」と不敵な佇まい。 　試合については「グラップラーの方が戦いやすいんで、相性は良いんじゃないか。あまり見せて来なかったので寝技が強くないと言われるけど、苦手意識も無い。打撃は同階級の選手に負ける気はしない」と自信を漲らせる。 　さらに「（フィニッシュは）いつも通り、左ですね」と得意パンチでのKOを予告した。 　一方元谷は、秋元について「若いなと。自分の子どもでもおかしくないくらいの年の差」と印象を語り「試合を見ても、最初から寝技もレスリングも、打撃も全て上手いなと思ったんで楽しみ」としながら「（技術の差は）試合してわかること。（寝技か打撃か）どちらかわからないけれど、しっかりフィニッシュする」とこちらも完全決着するとした。 　1週間前の8日には、朝倉海がUFCフライ級王座に挑戦するも一本負け。海と同門の秋元は「悔しかったのが一番」としながら、UFCを見て「UFCは今目指してないけど、自分でも戦えるんじゃないか」と猛者たちにひけを取らないとする。 　一方海の相手・パントージャとATT同門の元谷は「パントージャ選手とは練習してたんで、いつも通りの動きだったな」と感想を述べ、JTTの秋元と戦う同じ構図になることについては「全く意識していない、個人のこと」と関係ないとした。