「日本全国さがしても積算書は存在しない」 町長が断言した文書か 県庁で発見 実態見えない公共工事
RKB毎日放送
町がこれまで存在しないと断言していた工事費などの詳細を記した「積算資料」と見られる文書の一部が福岡県への情報公開で出てきました。 【写真で見る】これまでも問題視されてきた大任町の情報公開に対する姿勢 一体どういうことなのでしょうか? これまでも問題視されてきた大任町の情報公開に対する姿勢が改めて問われています。 ■「血税投入事業の実態隠した責任重い」議員らが会見 田川市議会 佐藤俊一議員 「400億円を超える血税が投入されるこの事業の実態を隠してきた責任は重く、大任町の永原町長には田川郡東部環境衛生施設組合の組合長を辞任していただくよう求めておきたいと思います」 4月5日、福岡県東部・田川地区の自治体の議員13人が、大任町の永原譲二町長に対し田川郡東部環境衛生施設組合の組合長を辞任するように求めました。 田川地区の8市町村は共同で「し尿処理施設」「ごみ処理施設」「最終処分場」の3つの施設を建設していて、このうち「し尿処理施設」は既に完成しています。 3つの施設の建設はいずれも大任町に委託していますが、工事費などが不透明だとして費用の内訳が書かれた積算書などを出すよう議員達は繰り返し求めてきました。 田川市議会 佐藤俊一議員 「大任町が(積算書を)作ろうが作るまいが、こういったものがないと工事ができないわけです。受託した業者であろうが、大任町が作ろうが、私達が求めているのはこの積算書なんです。どこかにあるはずです。ないとできないですよ」 ■情報公開に「非公開」「不存在」と回答した大任町 去年、田川市と川崎町、糸田町の議会は相次いで大任町に情報公開を求める決議を可決。 議員らの情報公開請求に対し、大任町は今年2月し尿処理施設については「非公開」ごみ処理施設と最終処分場については「不存在」と回答しました。 資料はないのか、またなぜ非公開となったのか、大任町の議員が3月の議会で永原町長に質問しました。 宮地篤 大任町議 「内訳が公開資料では全て黒塗りになっていて、詳細が全く分かりません。三大共同事業に関わる詳細な内容を積極的に公開していくべきではないかと考えます」 これに対し、永原町長は事前に通告が無かったことを理由に質問には答えませんでした。 大任町 永原譲二町長 「通告のないものを答えられません」「通告書のないものを質問されても困りますので、今後は具体的にこれとこれを質問したいということを言ってください」