渋谷駅前カウントダウンイベント、今年も中止 区が安全確保図る
渋谷駅前スクランブル交差点で年末年始に開催されていたカウントダウンイベントが今年も中止される。長谷部健渋谷区長は12月6日、安全確保に対するコメントを発表した。(シブヤ経済新聞) 渋谷駅前では、渋谷区や区商店会連合会、渋谷駅前エリアマネジメント協議会が実行委員会を結成し、2016(平成28)年から年末年始にカウントダウンイベントを行っていた。国内外から来街者らが集まり、2019年度には10万人超が来街するなど賑(にぎ)わいを見せていたが、2020年度から中止している。 一時に比べ来街者が増える中、路上飲酒を起因とする迷惑行為や、一時的に多くの人が密集することによる雑踏事故への警戒を継続。11月26日に実行委員会がカウントダウンイベントの中止を決めた。12月31日(6時)~1月1日(1時予定)には安全対策と、混雑・混乱を避けることを目的に、忠犬ハチ公像周辺に仮囲いを設置し、ハロウィーン期間と同様に周辺を封鎖する。 「迷惑路上飲酒ゼロ」宣言をしている区は条例を改正し、今年10月から渋谷駅周辺で夜間の路上飲酒を通年で禁止している。年末年始は、コンビニエンスストアや量販店など酒類販売店に対し酒類販売自粛を例年通り依頼する。 長谷部健渋谷区長は「大みそかには渋谷駅周辺の警備の強化とさまざまな公共機関との連携を図り、雑踏事故防止に努める。密集状態では安全を確保することが困難になるため、過度な密集状態にならないよう、皆さまにはご理解とご協力をお願いする。渋谷駅周辺の安全な環境づくりにご協力いただけますよう、心からお願い申し上げます」などとコメントを寄せる。
みんなの経済新聞ネットワーク